結局どれ?筋トレサプリの優先順位|30種試したSS〜Dランク
「SNSで話題のサプリ本当に効く?」「広告で買ったHMB、結局飲んでない…」「必須なのは結局どれ?」筋トレサプリメントでいちばん多い迷いです。答えはシンプルで、プロテイン+クレアチン+マルチビタミンの3点で8割は片付きます。残りは目的別の足し算です。
筋トレ歴12年・パーソナルトレーナー歴8年で、自分でも50種以上のプロテインと30種以上のサプリを試してきた立場から、国際3基準と実体験を重ねて正直に格付けしました。
※本記事は学術研究の紹介を目的としたもので、医療行為や治療を推奨するものではありません。サプリメントの効果には個人差があります。持病・服薬中・妊娠中の方は、摂取前に必ず医師にご相談ください。
結論:迷ったら「プロテイン+クレアチン+マルチビタミン」の3点で8割は足りる
サプリ選びで迷っているなら、まずプロテイン・クレアチン・マルチビタミンの3点だけ揃えてください。残り90%の選択肢は、この3点が回り始めてから足し算で考えれば十分です。
これは私の主観だけではありません。国際オリンピック委員会(IOC)が2018年に発表した合意声明(Maughan 2018)では、「良質なエビデンスがあるサプリ」として明確に名前が挙がっているのはカフェイン・クレアチン・特定の緩衝剤・硝酸塩のごく少数だけ。サプリは栄養プログラム全体への「小さな貢献」にとどまる、と明記されています。
同じ年に発表された総説(Peeling 2018)も、サプリをエビデンスレベルで3層に分け、最上位の「確立された(Established)」枠に入るのはカフェイン・クレアチン・硝酸塩・β-アラニン・重炭酸塩の5つだけでした。
つまり「あれもこれも飲まなきゃ」という発想自体が、現代のスポーツ栄養学の流れと逆向きなのです。本記事ではこの国際基準に、私自身が30種を試して残った/消えていったサプリの実感を重ね、SSからDまでのランクで全部並べていきます。
サプリの優先順位は国際基準で決まる【SS〜D全格付け】
世界には筋トレ・スポーツ栄養に関する3つの大きな指針があります。国際スポーツ栄養学会(ISSN)/国際オリンピック委員会(IOC)/オーストラリア国立スポーツ研究所(AIS)です。本記事のランクはこの3つの公式見解と、複数の研究をまとめた分析(メタアナリシス)の結論を土台にしています。
難しい英語の略号は冒頭だけ。ここから先は、読者が自分の財布と相談して使える日本語の優先度として読んでください。
SS(土台):食事の質と1.6g/kg/日のタンパク質
サプリの話に入る前に、すべての土台になるのが毎日の食事です。筋トレをしている方なら「タンパク質は2g/kg/日」という目安を一度は耳にしたことがあるはず。ただし最新の大規模分析では、1.62g/kg/日を超えると筋肥大の伸びはほぼ頭打ちになるという結論が示されています。105件の比較試験・5,402名を扱った研究(Tagawa 2021)と、49件の試験をまとめた研究(Morton 2018)の2本が代表例です。
- 1.3〜1.6g/kg/日が効率のいい目安:Tagawa 2021では1.3g/kg/日を超えると追加効果が逓減、Morton 2018では1.62g/kg/日でほぼ頭打ちと報告
- 下限を切らないことが優先:この帯を下回ると筋肥大の伸びが鈍りやすい
- 多めに摂りたい方は2g/kg/日までが目安:体感を重視してもう少し飲みたい場合の上限ライン。それ以上は筋肥大への追加効果が確認されておらず、食費・サプリ代もかさみます
- 食事の質も同じくらい大切:糖質・脂質・微量栄養素のバランスが崩れた状態でサプリを足しても効率が悪い
サプリはこの土台を埋めるためのもの。土台が崩れているうちは、何を足しても効果は半減します。
S(必須級):プロテイン
サプリの中で「必須級」と呼べる数少ない存在がプロテインです。Morton 2018のメタアナリシスでは、プロテイン補給が筋力・除脂肪体重・筋線維の太さをいずれも有意に増やすことが確認されています。
ただし役割は「タンパク質1.6g/kg/日を食事だけで取れない人の補完」。固形物で取れる方なら、無理にサプリにする必要はありません。
プロテインは「飲み続けられる味」を選ぶのが結局いちばん大事。200フレーバー以上を実際に試飲した味別ランキングは 本当に美味しいプロテインおすすめランキング|味別で厳選 で整理しています。
A(強く推奨):クレアチン
サプリの中では珍しく、ほぼ全員に推奨できる位置にあるのがクレアチンモノハイドレートです。国際スポーツ栄養学会の公式声明(Kreider 2017)は、クレアチンを「最も研究が進み、安全で効果的な運動補助成分の一つ」と明言しています。
2025年に発表された最新の総説(Antonio 2025)でも、生涯にわたり安全かつ有効と再確認されました。高齢者を対象にした分析(Chilibeck 2017)では、年齢を重ねた方でも除脂肪体重が約1.37kg増え、筋力も有意に上がっています。
クレアチンは数千件のヒト研究で効果が一貫して確認されている、エビデンス最強級のサプリ。種類選び・ローディングの是非・副作用の懸念までまとめたクレアチンの完全ガイドは クレアチンとは? | エビデンス最強のサプリメント で整理しています。
B(目的別):カフェイン・マルチビタミン・EAA・β-アラニン
「全員ではないが、目的によって強く効く」グループです。
- カフェイン:筋力・パワーの一時的な底上げに有効(Grgic 2018)。トレ前のスイッチ用
- マルチビタミン:減量中・忙しい人・偏食気味の人ほど効果を実感しやすい。サプリ単独の効果より、土台を崩さない保険として優秀
- EAA:プロテインを十分量取れている人なら追加優先度は下がるが、トレ中ドリンクや絶食時の代替には有用
- β-アラニン:30秒〜10分の高強度運動で効果が大きい(Saunders 2017)。筋トレ単独だと効果は限定的
カフェインは「量とタイミングを間違えると睡眠を壊す」サプリ。体重別の量・トレ前の最適タイミング・耐性のリセット方法まで網羅したカフェインの完全ガイドは カフェイン×筋トレ完全ガイド|効果・量・タイミング・副作用 で整理しています。
EAAは「プロテインだけでは届かない時間帯」を埋めるブースター。9種の必須アミノ酸の働き・飲み方・タイミングを完全網羅したEAAの完全ガイドは EAAとは?必須アミノ酸の効果・飲み方・おすすめタイミングを徹底解説 で整理しています。
C(条件付き):HMB・マルトデキストリン・オメガ3
「効く人は効くが、効かない人には効かない」グループです。
- HMB:国際スポーツ栄養学会の声明(Wilson 2013)では筋肥大・筋力支援に賛成側。一方で訓練済み・競技アスリートを対象にした分析(Sanchez-Martinez 2018)では有意な効果なし。初心者・高齢者・トレ復帰直後の方に限れば検討価値あり
- マルトデキストリン:高強度の長時間トレーニングや、増量で食事のカロリーが届かない方に有効
- オメガ3:関節や心血管の健康・炎症対策として価値あり。筋肥大効果は脇役
HMBは「誰に効いて誰に効かないか」が研究で明確に分かれているサプリ。30年分の研究データから効く条件・選び方をまとめたHMBの完全ガイドは HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】 で整理しています。
D(特定用途/優先度低):BCAA・グルタミン・シトルリン・アルギニン
「特定の用途では使うが、筋肥大の優先順位としては低い」グループです。
- BCAA:BCAA単独で筋タンパク合成が増えるヒト研究は存在しない、と総説(Wolfe 2017)で指摘済み。ロイシン単独・BCAA単独の長期効果も乏しい(Plotkin 2021)。プロテインを取れている人なら優先度は下がる
- グルタミン:体組成や有酸素能力への効果は分析(Ramezani Ahmadi 2019)で否定的。免疫サポート目的なら別の話で、減量末期の保険にはなる
- シトルリン・アルギニン:パンプ感や血流への急性効果は感じやすいが、長期の筋肥大データは限定的
BCAAは「EAAやプロテインがあれば不要」が現代の結論。とはいえ筋肉痛軽減・減量末期・長時間運動など、使う場面を選べば合理的な選択肢として残ります。詳細は BCAAとは?効果・飲み方・量・タイミング・副作用の完全ガイド で整理しています。
グルタミンは筋肥大ではなく「免疫と腸を守る」方向で価値が出るサプリ。減量末期・風邪を引きやすい人向けの使い方をまとめたグルタミンの完全ガイドは グルタミンとは?体内で最も多い「守りのアミノ酸」の全体像 で整理しています。
ランク外:効果が薄い/用途限定
テアニン・タウリン・クエン酸・カルニチン・コラーゲンペプチドなどは、筋トレの優先順位としては枠外。カルニチンはオーストラリア国立スポーツ研究所のグループ分けでも「効果が一定しない」枠に入っており、コラーゲンペプチドは腱・関節サポート用として別文脈で語るべきものです。
30種試して、最終的にずっと残ったのはプロテイン・クレアチン・マルチビタミンの3点。シトルリンやテアニンは数ヶ月でやめました。あくまで主観ですが、国際基準のランクと自分の財布の判断はほぼ一致します。
「筋トレサプリはいらない」は本当か?最低限の3点
「サプリはいらない」と発信するインフルエンサーもいます。半分は正しく、半分は誤解です。
食事だけで足りる人・足りない人の境目
境目はとてもはっきりしています。
- 食事だけで足りる人:体重×1.6gのタンパク質を毎日固形物で取れていて、野菜・果物・海藻まで毎食回せる方。コンテストや週5回以上のハードな筋トレをしていない方
- サプリが必要になる人:仕事や育児で食事が崩れる方、減量中の方、外食が多い方、週4回以上トレーニングする方、増量で胃が追いつかない方
パーソナルトレーナーとしてお客様を見ていると、「食事だけで足りる」方は本当に少数派です。ほとんどの方が、上のどこかに当てはまる生活をしています。
最低限ならこの3点:プロテイン・クレアチン・マルチビタミン
「最低限なら何を残しますか?」と聞かれたら、迷わずこの3点です。
- プロテイン:1.6g/kgを満たす保険として
- クレアチン:トレの質を底上げする、コスパ屈指のサプリ
- マルチビタミン:食事の偏りを埋める保険
この3点はそれぞれ役割が重ならず、互いの効果を打ち消しません。月予算で言えば7,000〜8,000円前後。これより多くを足す前に、まずこの3点を3ヶ月続けてからの判断で十分です。
目的別のおすすめスタック8パターン
「自分の場合は結局どう組めばいい?」を、よくある8パターンで具体化します。
① 初心者(始めて3ヶ月以内)
まずはプロテイン1点から。3ヶ月続けて食事と運動の習慣が回り始めたら、クレアチンを追加します。
- 必須:プロテイン
- 追加候補(3ヶ月後):クレアチン3〜5g/日
- 不要:BCAA、HMB、シトルリンなど
② 増量期(バルクアップ)
カロリーを取り切るのが最大の課題。サプリは「足りない分を埋める道具」です。
- 核:プロテイン・クレアチン・マルチビタミン
- 足したい:マルトデキストリン(食が細い方の増量補助)、カフェイン(トレ前のスイッチ用)
- 優先度低:BCAA、グルタミン
③ 減量期(一般的な減量)
カロリーを削りつつ筋肉を維持するフェーズ。プロテインの重要度が増量期より上がります。
- 核:プロテイン・クレアチン・マルチビタミン
- 足したい:カフェイン(空腹時の集中補助)、EAA(空腹トレ時のドリンク)
- 注意:マルトデキストリンは原則カット
④ 減量末期・コンテスト前
低カロリー下では微量栄養素とアミノ酸の不足が一気に表面化します。ここはマルチビタミンとEAAを切ってはいけない局面です。
私自身、コンテスト1ヶ月前にマルチビタミンとEAAを「もう要らないだろう」と判断して切ったことがあります。3日後、トレ中に手が震えて重量を持ち切れず、ジムを早退しました。それ以来、減量末期こそマルチビタミンとEAAは切らないようにしています。あくまで個人の体感ですが、低カロリーで微量栄養素を削るのは想像以上にリスクが高いと痛感した経験です。
- 核:プロテイン・クレアチン・マルチビタミン・EAA
- 足したい:グルタミン(免疫サポートの保険)、オメガ3、カフェイン
⑤ コスパ重視(月4,000〜5,000円)
予算が限られているなら、迷わずプロテイン1点に集中してください。
この予算帯で結果を出すコツは、「種類を増やすより、1本を切らさない」こと。月4,000〜5,000円ならプロテイン1点集中、もう少し余裕が出てきたらクレアチン300g(半年で約3,000円)を足す。これだけで半年以上、土台を維持できます。EAAやHMBに手を伸ばすのは、3点セットが3ヶ月続いて、ようやく検討してよい段階です。
- 第1優先:プロテイン(1kg4,000円前後が相場。大袋3kgだと割安)
- 余裕があれば:クレアチン(300g約2,500〜3,500円で半年もつ、コスパ屈指)
⑥ 時短重視(朝1回で済ます)
朝1回にまとめて済ませたい方向けの構成。クレアチンとマルチビタミンは飲むタイミングを問わないので、朝のプロテインに同梱できます。
- 朝1回:プロテイン+クレアチン+マルチビタミン+オメガ3
- トレ前のみ追加:カフェイン(コーヒーで代用可)
⑦ 疲労回復重視
仕事と両立させながらトレーニングを継続したい方向け。
- 核:プロテイン・クレアチン・マルチビタミン
- 足したい:オメガ3(炎症対策)、グルタミン(免疫サポート)、就寝前のカゼイン系プロテイン
⑧ 上級者(週5回以上)
頻度と強度が高い方は、回復・微量栄養素・酸化ストレス対策が重要になります。
- 核:プロテイン・クレアチン・マルチビタミン
- 足したい:β-アラニン(高強度耐性)、カフェイン、オメガ3、EAA(トレ中ドリンク)
主要サプリ18種の早見表と個別ガイド
ここからは個別サプリを18種、コンパクトに整理します。それぞれの本質と効果・注意点を3行ずつにまとめ、深掘りしたい方は詳細ガイドに飛んでください。
プロテイン|S
本質:タンパク質1.6g/kg/日を満たすための補完。
- 効果:筋力・除脂肪体重・筋線維の太さをすべて有意に増やす(Morton 2018)。1.62g/kg以上で頭打ち
- 注意:食事だけで満たせる方には不要。乳糖不耐症ならWPI/ソイ/ピー
- 用量目安:体重×1.6g/日(多めに飲みたい方は2gまで)を食事と合算した不足分を補う
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クレアチン|A
本質:高強度運動時のATP再合成を支える「バックアップ電源」。
- 効果:筋力・筋肥大・高強度反復能力の底上げ(Kreider 2017)。脳機能や疲労回復にも示唆あり
- 注意:水分は普段より多めに。腎機能に問題がある方は医師相談
- 用量目安:3〜5g/日。ローディング期は任意
クレアチンは私が30種の中で最初に「効いた」とハッキリ実感したサプリです。3週間でベンチプレスの伸びが分かり、それから10年以上欠かさず飲んでいます。研究データの厚さと体感がここまで一致するサプリは、他にありません。
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EAA|B
本質:体内で作れない9種の必須アミノ酸を素早く届けるドリンク。
- 効果:プロテイン未到達タイミングの筋タンパク合成サポート、空腹トレ時のエネルギー補助
- 注意:プロテインを十分量取れている方なら追加優先度は下がる
- 用量目安:トレ前後または最中に10〜15g
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- EAAとBCAAの違い → EAAとBCAAの違いは?どっちがいいか目的別に解説|選び方ガイド
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- EAA飲むタイミング → EAAを飲むタイミングの完全ガイド|必須アミノ酸で筋合成を最大化
- EAA副作用・注意点 → EAAの副作用は?お腹を壊す原因と安全な飲み方を解説
BCAA|D
本質:必須アミノ酸9種のうち3種(ロイシン・イソロイシン・バリン)。
- 効果:単独経口で筋タンパク合成が増えるヒト研究は存在しない(Wolfe 2017)。BCAA・ロイシン単独の長期効果も乏しい(Plotkin 2021)
- 注意:プロテインに既に含まれているため、上乗せ意義は薄い
- 用量目安:必要なら5〜10g(ただし優先順位はEAAが上)
- BCAA完全ガイド → BCAAとは?効果・飲み方・量・タイミング・副作用の完全ガイド
- BCAA効果の科学的検証 → BCAAは意味ない?効果なし論への科学的回答と条件付き有効性を14論文で解説
- BCAA飲むタイミング → BCAAはいつ飲む?運動前30分が最優先、シーン別の優先順位を整理
- BCAA用量の目安 → BCAAは1日何グラム?体重別・目的別の量をグラム単位でガイド
HMB|C
本質:ロイシンの代謝物。筋分解抑制が主な作用機序。
- 効果:国際スポーツ栄養学会の声明(Wilson 2013)では筋肥大・筋力支援に賛成側。ただし訓練済み・競技アスリートでは有意効果なし(Sanchez-Martinez 2018)
- 注意:初心者・高齢者・トレ復帰直後の方に限れば検討価値あり
- 用量目安:3g/日(38mg/kgが目安)
- HMB完全ガイド → HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】
- HMB効果の科学的検証 → HMBは効果なし?意味ないと言われる理由を14件の研究で検証
- HMB高齢者向けの活用 → HMBは高齢者の筋肉に効く?寝たきり・サルコペニア対策を研究で解説
- HMB副作用の詳細 → HMBに副作用はある?腎臓・肝臓・がん・ドーピングの不安を13研究で検証
- HMB飲むタイミング → HMBはいつ飲む?筋トレ前・寝る前・休養日のベストタイミングはこれ
グルタミン|D
本質:体内で最も多い遊離アミノ酸。免疫細胞と腸のエネルギー源。
- 効果:体組成や有酸素能力への効果は分析(Ramezani Ahmadi 2019)で否定的。減量末期の免疫サポートとしては検討価値あり
- 注意:プロテイン1杯に約4.7g含まれている。筋肥大目的なら別購入の必要性は低い
- 用量目安:5〜10g/日
- グルタミン完全ガイド → グルタミンとは?体内で最も多い「守りのアミノ酸」の全体像
- グルタミン効果の科学的検証 → グルタミンの効果を正直に整理|筋トレ・筋肉痛・疲労回復に効く?効かない?
- グルタミン免疫サポート目的の活用 → グルタミンで免疫力は上がる?風邪予防の効果を12本の論文で検証
- グルタミン副作用の詳細 → グルタミンの副作用・デメリット|健康な人の安全性を科学的に整理
- グルタミン飲むタイミング → グルタミンの飲み方・タイミング・摂取量|最新論文と実体験を元に解説
カフェイン|B
本質:中枢神経系への作用で、筋力・パワーを一時的に底上げする刺激物。
- 効果:筋力・パワーに小さいが有意な急性効果(Grgic 2018)。国際オリンピック委員会も明確に「効く」と認めている数少ないサプリ
- 注意:午後遅くの摂取は睡眠を阻害。耐性がつくため毎日連用は避ける
- 用量目安:体重×3〜6mg、トレ30〜60分前
- カフェイン完全ガイド → カフェイン×筋トレ完全ガイド|効果・量・タイミング・副作用
- カフェイン飲むタイミング → カフェインは何時間効く?運動前のベストタイミングと寝る前の最終ライン
- カフェイン用量の目安 → カフェインの1日摂取量は何mg?体重別の早見表で運動者の最適量を解説
- カフェイン副作用の詳細 → カフェインの副作用|動悸・血圧上昇・過剰摂取の安全ライン徹底解説
マルチビタミン|B
本質:食事で不足しがちな微量栄養素を一括で埋める保険。
- 効果:単独で筋肥大を起こすものではないが、減量中・偏食気味の方ほど効果を実感しやすい
- 注意:脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の重複摂取は避ける
- 用量目安:製品の推奨量どおり、食後
マルチビタミンは、飲んでいるときよりやめたときに違いを感じるサプリです。私自身も過去に「もう要らないかな」と数ヶ月切ったことがありますが、疲れの抜けや肌の調子が地味に下がる感覚があり、結局戻しました。微量栄養素がしっかり満たされることで、ベーシックな健康レベルが底上げされる印象です。
β-アラニン|B
本質:筋肉内のカルノシン(疲労に関わる酸を中和する成分)を増やして、追い込み時の踏ん張りを支えるアミノ酸。
- 効果:30秒〜10分の高強度運動で最も有効(Saunders 2017)。筋トレ単独だと効果は限定的
- 注意:摂取直後にピリピリ感(パレステジア)が出ることあり
- 用量目安:3〜6g/日を分割摂取で4週間以上
マルトデキストリン|C
本質:吸収の速い炭水化物。トレ中・トレ後のエネルギー補給用。
- 効果:高強度・長時間トレや増量でカロリーが届かない方の補助
- 注意:減量期は基本不要
- 用量目安:トレ中30〜60g/時、トレ後30〜50g
オメガ3|C
本質:EPA・DHAを主体とする魚由来の脂肪酸。
- 効果:関節・心血管・炎症対策で価値あり。筋肥大は脇役
- 注意:抗凝固薬服用中の方は医師相談
- 用量目安:EPA+DHAで1〜3g/日
シトルリン|D
本質:体内でアルギニンを経て、一酸化窒素(血管を広げて血流を増やす物質)を作るもとになる成分。
- 効果:パンプ感や血流の急性効果は感じやすいが、長期の筋肥大データは限定的
- 注意:プレワークアウトに既に配合されている場合が多い
- 用量目安:6〜8g/日(マレートで)
アルギニン|D
本質:シトルリンの下流に位置する一酸化窒素関連アミノ酸。
- 効果:経口での体内利用効率はシトルリンに劣る
- 注意:高用量で胃腸不調が出やすい
- 用量目安:体内利用効率を考えると、シトルリンを優先
テアニン|ランク外
本質:緑茶由来のリラックス系アミノ酸。
- 効果:カフェインとの併用で集中の質を整える程度
- 注意:筋肥大効果のエビデンスは乏しい
- 用量目安:100〜200mg/日(カフェイン併用時)
タウリン|ランク外
本質:心臓・脳に多く存在するアミノ酸様物質。
- 効果:単独で筋肥大に寄与する明確なヒトデータは乏しい
- 注意:エナジードリンクに既に大量配合されていることが多い
- 用量目安:1〜3g/日
クエン酸|ランク外
本質:エネルギー代謝の中間体。
- 効果:筋トレ向けの直接効果は限定的
- 注意:飲料の風味付けとしてはアリ
- 用量目安:必要時のみ
カルニチン|ランク外
本質:脂肪酸をミトコンドリアに運ぶアミノ酸様物質。
- 効果:「脂肪燃焼」のイメージほどの効果は出ない。オーストラリア国立スポーツ研究所のグループ分けでも「効果が一定しない」枠
- 注意:吸収が悪く、ヒトでの体内利用効率は低い
- 用量目安:仮に使うなら2g/日
コラーゲンペプチド|ランク外(用途違い)
本質:腱・関節・皮膚のサポート用タンパク質。
- 効果:腱の修復や関節サポートで価値あり。筋肥大用ではない
- 注意:プロテインの代わりにはならない
- 用量目安:10〜15g/日(ビタミンCと同時)
摂取タイミングの全体マップ
サプリは「いつ飲むか」で効率が変わるものと、ほぼ変わらないものがあります。全体像を1枚にまとめると、迷いがぐっと減ります。
- 朝起きてすぐ:プロテイン、クレアチン、マルチビタミン、オメガ3
- トレ前30〜60分:カフェイン、シトルリン
- トレ中:EAA、マルトデキストリン(高強度時)
- トレ後すぐ:プロテイン、クレアチン(朝に取らない場合)
- 就寝前:カゼイン系プロテイン、グルタミン(免疫サポート目的の場合)
各サプリ別の細かいタイミングは個別ガイドで深掘りしています。
- プロテインのタイミング → プロテインはいつ飲むのが効果的?【目的別】最適なタイミング完全ガイド
- クレアチンのタイミング → クレアチンの飲み方・飲むタイミングを徹底解説【筋トレ前?後?寝る前?】
- EAAのタイミング → EAAを飲むタイミングの完全ガイド|必須アミノ酸で筋合成を最大化
- BCAAのタイミング → BCAAはいつ飲む?運動前30分が最優先、シーン別の優先順位を整理
- HMBのタイミング → HMBはいつ飲む?筋トレ前・寝る前・休養日のベストタイミングはこれ
- グルタミンのタイミング → グルタミンの飲み方・タイミング・摂取量|最新論文と実体験を元に解説
- カフェインのタイミング → カフェインは何時間効く?運動前のベストタイミングと寝る前の最終ライン
全サプリに共通する4つの注意点
個別の副作用は各サプリのガイドで詳しく扱います。ここではサプリ全体で押さえておきたい4つのポイントを先にまとめます。
過剰摂取
「多く飲めば早く効く」は基本的に幻想です。タンパク質も1.3〜1.6g/kg/日(多めでも2gが上限)のレンジでほぼ頭打ち、クレアチンも3〜5gで十分。サプリの上乗せが効くのは「不足を補う場合」だけです。
薬との相互作用
抗凝固薬・降圧薬・SSRI(抗うつ薬)など、薬を服用中の方はサプリを始める前に必ず医師に相談してください。クレアチン・カフェイン・オメガ3など、いずれも薬との相性で注意点があります。
アレルギー
ホエイプロテインは乳由来、ソイプロテインは大豆由来です。アレルギーがある方はラベルの原材料を必ず確認してください。EAA・BCAAは合成品のため通常はアレルギーリスクが低めです。
品質
サプリは医薬品ほど厳しい品質規制を受けていません。可能なら第三者認証(Informed Sport、NSF Certified for Sport)を取得した製品を選んでください。クレアチンならクレアピュア原料の使用も品質指標になります。
サプリ別の副作用詳細は以下をご覧ください。
- クレアチンの副作用 → クレアチンの副作用【はげる・腎臓・下痢】は本当か?実体験とエビデンスで徹底解説
- EAAの副作用 → EAAの副作用は?お腹を壊す原因と安全な飲み方を解説
- HMBの副作用 → HMBに副作用はある?腎臓・肝臓・がん・ドーピングの不安を13研究で検証
- グルタミンの副作用 → グルタミンの副作用・デメリット|健康な人の安全性を科学的に整理
- カフェインの副作用 → カフェインの副作用|動悸・血圧上昇・過剰摂取の安全ライン徹底解説
よくある質問
Q. 山本義徳さんの優先順位とどう違いますか?
山本義徳さんは「現場で結果を出してきたボディビルダー・指導者の経験」をベースに、EAAを軸にしたスタック(トレ前30〜60分のEAA+プロテイン+HMBなど)を推奨されています。本記事は国際スポーツ栄養学会(ISSN)・国際オリンピック委員会(IOC)・オーストラリア国立スポーツ研究所(AIS)の3つの国際基準に「30種を試した実体験」を重ねた優先順位です。
主な違いは次の3点です。
- EAAの位置:山本さん=必須級/本記事=Bランク(プロテインを十分量摂れている人なら追加優先度は下がる)
- HMBの位置:山本さん=重視/本記事=Cランク(訓練済みアスリートでは効果が限定的との研究を反映)
- プロテイン・クレアチン:両者ともS〜Aランクで共通
「経験ベースの推奨」も「国際基準のエビデンス」もどちらも正しい根拠です。私自身、山本さんの本を読み込んで一時期そのスタックを真似していましたが、コンテスト準備で再現性を求めた結果、国際基準ベースに落ち着きました。
Q. 1ヶ月いくらかかりますか?(コスト目安)
3点セット(プロテイン・クレアチン・マルチビタミン)なら、月7,000〜8,000円が目安です。
- プロテイン:1kgで約4,000円(1ヶ月持つ/3kg大袋なら約12,000円で約3ヶ月持つ)
- クレアチン:300gで約2,500〜3,500円(半年持つので月換算約500円)
- マルチビタミン:月2,000〜3,000円
EAA・カフェインなどを足すと月1.2〜1.7万円。それ以上を出していて結果が伴わない場合は、まず3点に戻ってみてください。
Q. 何ヶ月で効果を実感できますか?
サプリごとに異なります。
- カフェイン:その日のトレで実感できる
- クレアチン:2〜4週間で重量が伸び始める
- プロテイン:体組成の変化として2〜3ヶ月
- HMB・β-アラニン:4週間以上
- オメガ3・マルチビタミン:体感は乏しいが、長期の保険として価値あり
「1〜2週間飲んでも変わらないからやめた」というケースが最も多い失敗パターンです。最低3ヶ月は同じ条件で続けてから判断してください。
Q. 女性のサプリ選びで違いはありますか?
基本の優先順位(プロテイン+クレアチン+マルチビタミン)は男性と同じです。ただし以下のポイントで違いが出やすい部分があります。
- 鉄:月経のある方は不足しやすいので、マルチビタミンに含まれる鉄量をチェック
- クレアチン:女性での効果も多くの研究で確認されています。「ムキムキになる」という心配は不要
- プロテイン量:体重×1.6gの目安は男女共通
- カフェイン:女性ホルモンの影響で代謝が変動するため、生理周期に合わせて調整するのも一案
まとめ
- 結論は3点セット:プロテイン+クレアチン+マルチビタミンで8割は片付く
- 土台は食事:タンパク質1.3〜1.6g/kg/日(多めでも2g)のレンジと食事の質が最優先(Tagawa 2021、Morton 2018)
- 国際基準でもサプリは少数精鋭:IOC・AIS共に「確立された」サプリはカフェイン・クレアチン等のごく少数(Maughan 2018、Peeling 2018)
- クレアチンはほぼ全員に推奨できる数少ない存在:国際スポーツ栄養学会も最新総説も安全性・有効性を再確認(Kreider 2017、Antonio 2025)
- BCAAは優先度低:単独効果は乏しい(Wolfe 2017、Plotkin 2021)。プロテインが取れていれば不要
- HMBは条件付き:初心者・高齢者では有効(Wilson 2013)、訓練済みでは効果限定(Sanchez-Martinez 2018)
- 目的別に8パターンで考える:減量末期はマルチとEAAを切らない/コスパ重視はプロテイン1点集中
サプリ選びで最も避けたいのは「あれもこれも」の足し算地獄です。優先順位を間違えなければ、月7,000〜8,000円の3点セットで結果は十分出ます。残りは目的に合わせて少しずつ。本記事をブックマークして、迷ったときの判断軸として使っていただければ嬉しいです。
【次に読むべきおすすめ記事】
各サプリの個別ガイドへのリンクを集約しました。気になるところから深掘りしてください。
プロテイン編
- 種類別の選び方完全比較 → プロテインの種類とは?ホエイ・ソイなど全7種類の特徴をわかりやすく解説
- 飲むタイミングの最適化 → プロテインはいつ飲むのが効果的?【目的別】最適なタイミング完全ガイド
- 本当に美味しいプロテインを味別ランキングで厳選 → 本当に美味しいプロテインおすすめランキング|味別で厳選
クレアチン編
- クレアチン完全ガイド → クレアチンとは? | エビデンス最強のサプリメント
- 種類別比較 → クレアチンの種類完全比較|結局どれを選べばいい?8種類の違いを整理
- クレアピュア完全ガイド → クレアピュアクレアチンとは|純度99.99%・本物の見分け方と主要5商品を解説
- 摂取量計算ツール → クレアチン摂取量計算ツール【ローディング期・維持期を自動計算】
アミノ酸・他サプリ編
- EAA完全ガイド → EAAとは?必須アミノ酸の効果・飲み方・おすすめタイミングを徹底解説
- BCAA完全ガイド → BCAAとは?効果・飲み方・量・タイミング・副作用の完全ガイド
- HMB完全ガイド → HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】
- グルタミン完全ガイド → グルタミンとは?体内で最も多い「守りのアミノ酸」の全体像
- カフェイン完全ガイド → カフェイン×筋トレ完全ガイド|効果・量・タイミング・副作用
参考文献
この記事の内容も、数千件のフィットネス論文を人の手で一つずつ読み解いた研究データベースに基づいています。同じデータベースを直接検索できる「FitOnline Lab」なら、あなた自身の気になるテーマも調べられます。
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Maughan RJ, Burke LM, Dvorak J, Larson-Meyer DE, Peeling P, Phillips SM, Rawson ES, Walsh NP, Garthe I, Geyer
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この記事を書いた人
フィット
- 2014年7月 筋トレスタート(歴10年)
- 2018年5月 パーソナルトレーナースタート(歴7年)
- 2019年6月 社内で最速級の速さで店長へ就任
- 2020年4月 フリーランスパーソナルトレーナーとして独立
- 2022年7月 株式会社FITONLINE設立
- 2026年3月 FitOnline Labを開発。2,000以上のフィットネス関連論文を査読。
- 2026年6月 FitOnlineで試飲したプロテイン24ブランド・235フレーバー
- パーソナルトレーナーとして最高月収150万円達成
- 実際に飲んで試してきたプロテインの種類50種類以上、サプリメント30種以上
- ANYTIME、JOYFIT、FASTGYM、ゴールドジム、FIT PLACE、東急スポーツオアシスなど計10以上の大手ジム利用経験あり
- 通算1,000名以上のお客様へカウンセリング・セッション
- お客様の最高減量幅34kg
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