
プロテインの種類完全ガイド:WPC、WPI、ソイ、エッグ、カゼインの違いと選び方
筋トレやダイエットに欠かせないプロテインですが、種類が多すぎてどれを選べばいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。プロテインは原料や製法によって大きく特徴が異なり、目的に応じて適切に選ぶことで効果を最大化できます。
この記事では、主要なプロテインの種類であるWPCホエイプロテイン、WPIホエイプロテイン、ソイプロテイン、エッグプロテイン、カゼインプロテインについて、それぞれの特徴から選び方まで詳しく解説します。
プロテインの基本分類と特徴
プロテイン(タンパク質)は、人体を構成する重要な栄養素の一つで、筋肉、皮膚、髪、爪、内臓など、あらゆる組織の材料となります。特に筋力トレーニングやスポーツを行う人にとって、適切なプロテイン摂取は筋肉の修復・合成に欠かせません。
プロテインの原料による分類
プロテインは原料によって大きく以下の2つに分類されます:
- 動物性プロテイン:ホエイ、カゼイン、エッグプロテインなど
- 植物性プロテイン:ソイ、ピー、ライス、ヘンププロテインなど
動物性プロテインの特徴
動物性プロテインは、人体に必要な9種類の必須アミノ酸を全て含む「完全タンパク質」です。特に筋肉合成に重要なBCAA(分岐鎖アミノ酸)を豊富に含んでいます。
- 高い生物価:体内での利用効率が優れている
- 完全なアミノ酸組成:必須アミノ酸を適切なバランスで含有
- 速い吸収:多くの種類で消化吸収が速やか
- 筋肉合成促進:mTOR経路を活性化し筋タンパク質合成を促進
植物性プロテインの特徴
植物性プロテインは環境に優しく、乳製品アレルギーや動物性食品を避けたい方に適しています。近年、品質向上により注目度が高まっています。
- アレルギーリスクが低い:乳製品アレルギーの方でも安心
- 食物繊維含有:腸内環境の改善に寄与
- 持続可能性:環境負荷が少なく持続可能
- 多様な栄養素:ビタミンやミネラルも同時に摂取可能
製法による分類
プロテインは製法によっても特徴が大きく異なります:
- 濃縮(Concentrate):基本的な精製で価格が安価
- 分離(Isolate):高度な精製で純度が高い
- 加水分解(Hydrolyzed):酵素分解により吸収を最大化
吸収速度による分類
プロテインは消化吸収速度によって「速効性」「中効性」「遅効性」に分けられ、それぞれ最適な摂取タイミングが異なります:
分類 | 代表例 | 吸収時間 | 最適タイミング |
---|---|---|---|
速効性 | WPIホエイ | 30-60分 | 運動後 |
中効性 | WPCホエイ・エッグ | 1-3時間 | 食間・運動前後 |
遅効性 | カゼイン・ソイ | 3-8時間 | 就寝前・長時間の空腹時 |
これらの特徴を理解することで、自分の目的や体質、ライフスタイルに最適なプロテインを選択できるようになります。以下では、主要なプロテインの種類について詳しく解説していきます。
WPCホエイプロテイン(Whey Protein Concentrate)
おすすめのWPCホエイプロテインはこちらWPCホエイプロテインとは
WPC(Whey Protein Concentrate)は、牛乳から作られる最も一般的なホエイプロテインです。濃縮製法により作られており、タンパク質含有率は通常70-80%程度となっています。
WPCの特徴とメリット
- 価格が安い:製造コストが低く、初心者にも手が出しやすい
- 天然の栄養素を保持:製造過程で失われにくい免疫グロブリンや乳糖を含む
- 味が良い:乳糖や脂質が残っているため、まろやかで飲みやすい
- 吸収速度が適度:運動後1-2時間で血中アミノ酸濃度がピークに
WPCのデメリット
- 乳糖不耐症の方には不向き:乳糖が5-10%含まれている
- タンパク質純度が低い:WPIと比較すると1食あたりのタンパク質量が少ない
- 脂質・炭水化物が含まれる:減量期には向かない場合がある

WPCは初心者におすすめのプロテインです。価格も手頃で味も良く、筋トレを始めたばかりの方には最適な選択肢と言えるでしょう。
WPIホエイプロテイン(Whey Protein Isolate)
おすすめのWPIホエイプロテインはこちらWPIホエイプロテインとは
WPI(Whey Protein Isolate)は、WPCをさらに精製して作られる高純度のホエイプロテインです。分離製法により乳糖や脂質を除去し、タンパク質含有率を90%以上まで高めています。
WPIの特徴とメリット
- 高いタンパク質純度:90-95%のタンパク質含有率
- 乳糖フリー:乳糖不耐症の方でも安心して摂取可能
- 低脂質・低炭水化物:減量期に最適
- 消化吸収が早い:胃腸への負担が少ない
- 溶けやすい:水に溶けやすく、ダマになりにくい
WPIのデメリット
- 価格が高い:WPCの1.5-2倍程度の価格
- 味が淡白:精製により風味成分も除去されるため
- 免疫成分の減少:精製過程で一部の生理活性成分が失われる
WPCとWPIの比較表
項目 | WPC | WPI |
---|---|---|
タンパク質含有率 | 70-80% | 90-95% |
乳糖含有量 | 5-10% | 1%未満 |
価格 | 安い | 高い |
適用場面 | 一般的な筋トレ | 減量期・乳糖不耐症 |
ソイプロテイン(大豆プロテイン)
おすすめのソイプロテインはこちらソイプロテインとは
ソイプロテインは大豆を原料とした植物性プロテインです。大豆から油脂と炭水化物を除去し、タンパク質を濃縮して作られています。植物性でありながら必須アミノ酸をバランス良く含有しています。
ソイプロテインの特徴とメリット
- 植物性で体に優しい:乳製品アレルギーの方でも安心
- イソフラボン含有:女性ホルモン様作用で美容効果も期待
- 消化吸収がゆっくり:長時間アミノ酸を供給
- 腹持ちが良い:ダイエット中の間食代わりにも
- コレステロールゼロ:心臓血管系の健康にも配慮
- 環境に優しい:動物性プロテインより環境負荷が少ない
ソイプロテインのデメリット
- 吸収速度が遅い:筋トレ直後の摂取には不向き
- 味が独特:大豆特有の風味で好みが分かれる
- 溶けにくい:水に溶けにくくダマになりやすい
- メチオニンが少ない:必須アミノ酸の一部が不足気味
ソイプロテインは女性に特におすすめです。イソフラボンの美容効果と、ゆっくりとした吸収でダイエットにも効果的ですよ!

ソイプロテインの効果的な摂取タイミング
- 就寝前:ゆっくり吸収されるため夜間の筋肉分解を防ぐ
- 間食時:腹持ちが良くダイエットに効果的
- 朝食時:1日のスタートに良質なタンパク質を補給
エッグプロテイン(卵白プロテイン)
おすすめのエッグプロテインはこちらエッグプロテインとは
エッグプロテインは卵白を原料としたプロテインです。卵白に含まれるアルブミンを主成分とし、生物価(BV:Biological Value)が100という完璧なアミノ酸スコアを持っています。
エッグプロテインの特徴とメリット
- 完璧なアミノ酸組成:必須アミノ酸のバランスが理想的
- 高い生物価:体内での利用効率が最も高い
- 乳糖・乳成分フリー:乳製品アレルギーでも摂取可能
- 脂質ゼロ:純粋なタンパク質を摂取できる
- 中程度の吸収速度:ホエイとカゼインの中間
エッグプロテインのデメリット
- 価格が高い:製造コストが高く高価格
- 入手しにくい:国内では商品数が限られる
- 風味が独特:卵特有の匂いが気になる場合がある
- 泡立ちやすい:アルブミンの性質で泡立ちやすい
エッグプロテインが向いている人
- 乳製品アレルギーがある方
- 最高品質のプロテインを求める方
- 減量期で純粋なタンパク質のみを摂取したい方
- ベジタリアンでない方(卵は摂取可能な方)
カゼインプロテイン
おすすめのカゼインプロテインはこちらカゼインプロテインとは
カゼインプロテインは牛乳に含まれるタンパク質の約80%を占める成分から作られています。胃酸と反応してゲル状になるため、消化吸収が非常にゆっくりと進むのが特徴です。
カゼインプロテインの特徴とメリット
- 超スロー吸収:6-8時間かけてゆっくり吸収される
- 抗カタボリック効果:筋肉の分解を長時間抑制
- 満腹感が持続:ダイエット中の空腹感を抑制
- カルシウム豊富:骨の健康にも貢献
- 免疫サポート:ラクトフェリンなどの生理活性物質を含有
カゼインプロテインのデメリット
- 吸収が遅すぎる:筋トレ後の速やかな回復には不向き
- 溶けにくい:粘度が高く混ぜにくい
- 乳糖を含む:乳糖不耐症の方は注意が必要
- 消化に時間がかかる:胃腸の弱い方には負担
カゼインプロテインの効果的な摂取タイミング
- 就寝前:夜間の筋肉分解を防ぐメインの用途
- 長時間の断食前:仕事で食事間隔が空く前に
- 減量期の間食:満腹感を長時間維持

カゼインプロテインは「夜のプロテイン」と呼ばれることもあります。就寝前に摂取することで、睡眠中の筋肉合成をサポートしてくれるんです。
プロテインの種類別比較表
種類 | 吸収速度 | タンパク質含有率 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
WPCホエイ | 速い(1-2時間) | 70-80% | 安い | 初心者向け、味が良い |
WPIホエイ | 非常に速い(30-60分) | 90-95% | 高い | 高純度、乳糖フリー |
ソイ | 遅い(3-4時間) | 80-90% | 普通 | 植物性、イソフラボン含有 |
エッグ | 中程度(2-3時間) | 90-95% | 高い | 完璧なアミノ酸組成 |
カゼイン | 非常に遅い(6-8時間) | 80-85% | 普通 | 夜間用、抗カタボリック |
目的別プロテインの選び方
筋肉増量(バルクアップ)が目的の場合
- メイン:WPCホエイプロテイン(トレーニング後)
- サブ:カゼインプロテイン(就寝前)
- 理由:速やかな筋肉合成と夜間の筋肉分解防止の両方が重要
減量(ダイエット)が目的の場合
- メイン:WPIホエイプロテイン(低脂質・低炭水化物)
- サブ:ソイプロテイン(満腹感維持)
- 理由:余分なカロリーを抑えつつ必要なタンパク質を確保
乳製品アレルギーがある場合
- 第一選択:エッグプロテイン
- 第二選択:ソイプロテイン
- 理由:乳成分を完全に避ける必要があるため
女性におすすめの選択
- メイン:ソイプロテイン(美容効果とダイエット効果)
- サブ:WPIホエイプロテイン(トレーニング後)
- 理由:イソフラボンの美容効果と適切な筋肉サポート
プロテイン摂取のタイミングと量
基本的な摂取タイミング
- トレーニング後30分以内:ホエイプロテイン20-30g
- 起床後:ホエイプロテイン15-20g
- 就寝前:カゼインプロテイン20-30g
- 間食時:ソイプロテイン15-20g
1日の摂取量目安
- 一般的な運動者:体重1kgあたり1.2-1.6g
- 筋力トレーニング実施者:体重1kgあたり1.6-2.2g
- 持久力競技者:体重1kgあたり1.2-1.4g
※上記は総タンパク質摂取量の目安です。食事からのタンパク質も含めて計算してください。
プロテイン選びで注意すべきポイント
成分表示の確認ポイント
- タンパク質含有量:1食分あたり何gのタンパク質が含まれているか
- アミノ酸スコア:必須アミノ酸のバランスが取れているか
- 添加物:人工甘味料や保存料の種類と量
- アレルギー表示:自分のアレルギーに該当する成分がないか
品質の見極め方
- 第三者機関での検査:NSF、Informed Choiceなどの認証
- 製造国と工場:GMP認定工場で製造されているか
- 溶解性:水に溶けやすく、ダマになりにくいか
- 味と続けやすさ:長期間継続できる味かどうか
よくある質問とその回答
Q: プロテインを複数種類組み合わせて使うのは効果的ですか?

はい、非常に効果的です。例えば、トレーニング後にはホエイプロテイン、就寝前にはカゼインプロテインを使い分けることで、それぞれの特性を活かした最適なタンパク質補給が可能になります。
Q: プロテインだけで必要なタンパク質は摂れますか?
プロテインパウダーだけに頼るのは推奨されません。基本は食事からのタンパク質摂取で、プロテインパウダーは補助的な役割として使用することが理想的です。食事からのタンパク質は他の栄養素も同時に摂取できるメリットがあります。
Q: 安いプロテインと高いプロテインの違いは何ですか?
- 原料の品質:高品質な原料を使用しているか
- 製法の違い:精製度や製造技術の違い
- 品質管理:厳格な品質管理体制があるか
- 添加物:余分な添加物が含まれていないか
まとめ:目的に応じた最適なプロテイン選択を
プロテインの種類は多岐にわたり、それぞれに独自の特徴があります。重要なのは、自分の目的、体質、ライフスタイルに合ったものを選択することです。
- 初心者には:WPCホエイプロテインがおすすめ
- 本格的な筋トレには:WPIホエイプロテインとカゼインの組み合わせ
- ダイエット目的には:WPIホエイプロテインとソイプロテイン
- 乳製品アレルギーには:エッグプロテインまたはソイプロテイン
最も重要なのは継続することです。どんなに高品質なプロテインでも、続けられなければ意味がありません。味、価格、入手しやすさなど、総合的に判断して選択しましょう。
また、プロテインパウダーはあくまで栄養補助食品です。バランスの取れた食事を基本とし、その上でプロテインパウダーを上手に活用して、理想の体づくりを目指しましょう。
※この記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個人の体質や健康状態によって適切な選択は異なります。特定の健康状態や服薬中の方は、医師や管理栄養士にご相談の上でプロテインを選択してください。
※本コンテンツはFitOnlineコンテンツ制作・運営ポリシーに沿って作られています。コンテンツに関するお問い合わせはこちらよりお願い致します。
この記事を書いた人

フィット
- 2014年7月 筋トレスタート(歴10年)
- 2018年5月 パーソナルトレーナースタート(歴7年)
- 2019年6月 社内で最速級の速さで店長へ就任
- 2020年4月フリーランスパーソナルトレーナーとして独立
- 2022年7月 株式会社FITONLINE設立
- パーソナルトレーナーとして最高月収150万円達成
- 飲んできたプロテインの種類30種類以上
- ANYTIME、JOYFIT、FASTGYM、ゴールドジム、FIT PLACE、東急スポーツオアシスなど計10以上の大手ジム利用経験あり
- 通算1,000名以上のお客様へカウンセリング・セッション
- お客様の最高減量幅34kg
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