HMBに副作用はある?腎臓・肝臓・がん・ドーピングの不安を13研究で検証
「HMBって腎臓に悪いって本当?」「長く飲んでも大丈夫?」結論から言うと、推奨量3g/日の範囲内で重篤な副作用を示した臨床試験の報告は確認されていません。ただし属性によっては主治医への相談が必要な方もいます。
筆者:筋トレ歴12年・パーソナルトレーナー歴8年。2016年のHMB誇大広告騒動のときはクライアントから副作用相談が相次ぎ、論文を調べて回答してきた経験があります。13件の研究と公的機関の見解で、正直に整理します。
※本記事は学術研究の紹介を目的としたもので、医療行為や治療を推奨するものではありません。持病をお持ちの方、薬剤を服用中の方、妊娠中・授乳中の方、18歳未満の方は必ず主治医にご相談のうえご判断ください。
効果・飲み方・副作用・選び方など、HMBの全体像を先につかみたい方は HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】 にまとめています。
結論|HMBは推奨量3g/日なら重篤な副作用の報告なし【公的3根拠】
最初に結論から整理します。HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)の安全性は、公的機関・学会・長期臨床試験の3つの柱で裏づけられています。
公的機関・学会の3つの根拠
- 米国FDAのGRAS評価:HMB-カルシウム塩・HMB-フリー酸(遊離酸)ともに「一般に安全と認められる(Generally Recognized As Safe)」の扱いで食品成分として流通しています
- WADA禁止表に非該当:世界アンチドーピング機関(WADA)の2026年版禁止物質表にHMBは含まれておらず、競技選手の使用も現時点で禁止されていません
- 国際スポーツ栄養学会(ISSN)の2025ポジションスタンド:Rathmacherら(2025)の最新公式見解は「1年までのHMB-カルシウム塩・HMB-フリー酸の長期経口摂取は安全」と結論しています
注意すべき人・そうでない人の早見表
- 健康な成人で推奨量(約3g/日)を守る場合:短期〜中期の臨床試験で重篤な有害事象の報告なし
- 基礎疾患(腎・肝・糖尿病・心疾患)のある方:臨床試験の対象外であり、必ず主治医に相談
- 妊娠中・授乳中・18歳未満:安全性データが不足しているため推奨されません
- 薬剤を服用中の方:特にカルシウム塩との相互作用が懸念される薬剤がある場合は主治医相談
- 競技選手:WADA非該当だが、コンタミネーション対策として認証製品を選ぶことが望ましい
なぜHMBに副作用の不安が広がったのか
HMBに「副作用が怖い」というイメージが根強いのは、2016年頃の広告表現問題に端を発しています。「飲むだけで筋肉がつく」といった過剰な売り文句が目立った反動として、「効きすぎるなら副作用もあるはず」という不安がSNSで拡散したのです。
ただし、広告の問題と成分そのものの安全性は別の話です。HMBは1990年代からヒト対象の臨床試験が積み重ねられてきた成分で、安全性データは比較的豊富な部類に入ります。
誇大広告の騒動があった時期、担当していたクライアントから「ニュースで叩かれていたけど大丈夫?」と毎週のように相談を受けました。当時、論文を片っ端から読み直して「効果は誇張されていたけど副作用の報告はほぼない」と伝えて回ったのを覚えています。あくまで主観ですが、広告表現の問題と成分リスクは分けて考えるべきだと感じた経験でした。
効果面の議論は HMBは効果なし?意味ないと言われる理由を14件の研究で検証 で整理しているので、そちらもあわせてご覧ください。本記事では以降、安全性に絞って深掘りします。
腎臓への影響|「腎臓に悪い」は本当か
「HMBは腎臓に悪い」という噂は最もよく聞かれるものの一つです。結論から言うと、健康な人を対象にした臨床試験では腎機能マーカー(血液検査で腎臓の働きを見る指標)に悪影響を示した報告は確認されていません。
Gallagher 2000の8週間比較試験
非トレーニング男性37名を対象にした比較試験(Gallagher 2000)では、HMBを0・38・76mg/kg/日の3条件で8週間摂取しました。体重70kgの人に換算すると上限条件は約5.3g/日と、推奨量3g/日を上回る量です。
その結果、腎機能マーカー・肝機能マーカー・血中脂質・免疫系の指標に悪影響は報告されませんでした。推奨量を超える量でも短期〜中期の範囲では腎臓への負担を示すデータは出ていません。
Rathmacher 2004の3試験統合解析
HMBにアルギニン・グルタミンを併用した3試験(健常男性34名・HIV-AIDS患者43名・がん悪液質患者32名)を統合した解析(Rathmacher 2004)でも、血清クレアチニン(腎機能の主要マーカー)は投与前後で変化しませんでした。健康な人だけでなく、基礎疾患のある患者集団でも腎機能への悪影響は観察されていません。
透析患者での注意点(Fitschen 2017)
一方、維持血液透析を受けている患者33名を対象にした6ヶ月の比較試験(Fitschen 2017)では、体組成・筋力・生活の質のいずれも偽薬との間に有意差が出ませんでした。この研究は「透析患者の併存症改善にHMBが有効とは言えない」というネガティブな結果であり、腎疾患の既往がある方はHMBの効果自体が期待しづらい可能性を示しています。
※腎臓病・腎機能低下の既往がある方、またはそれが疑われる方は、必ず主治医にご相談の上で判断してください。
40代のクライアントで人間ドックの腎機能数値が気になると相談された方がいました。主治医に確認したうえで「まず医師のGOサインが出てから」とお伝えし、結果的に医師から問題なしの返答があって再開された経緯があります。腎臓の数値に不安がある場合は、サプリを止めるよりも先に医師に相談するのが結局いちばん早い、というのが私の実感です。
肝臓への影響|肝機能マーカーに異常の報告なし
「HMBは肝臓に悪い」という心配も多く寄せられますが、肝機能マーカー(血液検査で肝臓の状態を見る指標、ASTやALTなど)への悪影響を示した臨床試験は現時点で確認されていません。
Gallagher 2000での肝酵素評価
先述のGallagher 2000では、8週間の摂取後に肝酵素(AST・ALTなど)、血中脂質、腎機能、免疫系のいずれにも悪影響は見られなかったと報告されています。76mg/kg/日(体重70kgで約5.3g/日)という推奨量を超える用量でもこの結果です。
Nissen 2000の9試験統合解析
9件の臨床試験を統合した安全性解析(Nissen 2000)では、HMB 3g/日を3〜8週間投与した被験者について、有害な副作用の指標は一切検出されなかったと報告されています。肝機能マーカーも対象に含まれており、肝臓への悪影響は認められていません。
※肝臓病・肝機能障害の既往がある方、B型・C型肝炎ウイルスの保因者の方、アルコール性肝障害の方は、必ず主治医にご相談ください。
がん・発がんリスク|促進するエビデンスは確認されていない
「HMBでがんになる」という検索ワードも見かけますが、HMBの発がん性を示したヒト試験は現時点で確認されていません。むしろ、がん患者を対象とした研究では筋肉量の維持に関する検証が進んでいます。
Prado 2022のがん患者レビュー
がん患者を対象にしたHMB関連の15研究(比較試験6件を含む)をまとめたレビュー(Prado 2022)では、栄養介入に直接起因する重篤な有害事象は報告されなかったと結論されています。がん治療中の筋肉減少に対する栄養サポートの一つとして研究が続いている領域です。
Rathmacher 2004のがん悪液質集団
がんによる極度の消耗状態(悪液質)の患者32名を含む統合解析(Rathmacher 2004)でも、HMB関連での重篤な有害事象は報告されていません。がんを「予防する」わけではありませんが、「促進する」という根拠も現時点では確認されていません。
※がん治療中の方、またはがんの既往がある方は、栄養介入のすべてについて必ず担当医にご相談ください。サプリメントが治療や投薬に影響する場合があります。
心血管・血圧・コレステロール|むしろ改善傾向の報告
心血管系への懸念についても、HMBが悪化させた報告は確認されていません。むしろ初期の解析では改善傾向が報告されたこともあります。
Nissen 2000の心血管指標
Nissen 2000の統合解析では、HMB摂取群で総コレステロール5.8%低下、LDLコレステロール7.3%低下、収縮期血圧4.4mmHg低下という傾向が報告されました。これはあくまで副次的な観察結果であり、「HMBがコレステロールを下げる薬」という意味ではありません。
Sadeghi 2024の最新脂質プロファイル分析
一方で、10件の比較試験・421名を対象にした最新の脂質プロファイル分析(Sadeghi 2024)では、総コレステロール・LDL・HDL・中性脂肪のいずれにもHMBと偽薬の間で有意な差は認められませんでした。著者らは「HMBは脂質プロファイルを悪化させない」と結論しています。
まとめると、HMBが心血管指標を悪化させた報告は確認されていない一方、改善効果も最新の分析では再現されていない、というのが現時点の到達点です。
※降圧剤や脂質異常症治療薬を服用中の方は、サプリの併用について必ず主治医にご相談ください。
消化器症状・アレルギー|軽微な症状と対処
HMBで報告される身体症状のほとんどは軽微なものに限られます。臨床試験で稀に報告されるのは、胸焼け・下痢・軽い腹部不快感といった消化器症状です。
カルシウム過剰摂取に注意
市販HMBの多くはHMB-カルシウム塩(HMB-Ca)の形態です。カルシウムとの合計摂取量が気になる方は、他のサプリや食事からのカルシウム量もあわせて確認してください。
- 成人のカルシウム耐容上限量:厚生労働省の基準で1日2,500mg
- HMB-Ca 3g中のカルシウム量:およそ350〜400mg(製品により差あり)
- 注意が必要な組み合わせ:カルシウム強化食品、他のカルシウムサプリ、乳製品の多量摂取との併用
HMB-フリー酸(HMB-FA)はカルシウムを含まない形態のため、カルシウム過剰が気になる方はそちらを選ぶ選択肢もあります。
ドーピング該当性|WADA 2026年禁止表に非該当
競技選手から最も多い質問がドーピング検査との関係です。
WADA・日本アンチドーピング機構の公式見解
世界アンチドーピング機関(WADA)の2026年版禁止物質・禁止方法リストに、HMBは含まれていません。日本アンチドーピング機構(Play True Japan)の公式情報でも、HMBは禁止物質として扱われていません。現時点で競技選手の使用が禁止されている成分ではありません。
Camuto 2025の尿中排泄プロファイル研究
ただし、HMB 3g単回投与の尿中排泄プロファイルを調べた研究(Camuto 2025)では、外因性(サプリ由来)のHMB摂取が少なくとも24時間は尿中濃度から検出可能であることが示され、アンチドーピングの観点から議論の対象になり得ると指摘されています。現時点で禁止ではありませんが、今後の動向には注意が必要です。
コンタミネーション対策
もう一つ競技選手に伝えたいのが、製造過程でのコンタミネーション(意図せぬ禁止物質の混入)リスクです。HMB成分自体ではなく、同じ工場で製造される他のサプリに由来するリスクがあります。
- Informed Sport認証製品を選ぶ:バッチごとに禁止物質のスクリーニング検査がされている製品が安心
- NSF Certified for Sport:こちらも競技選手向けの認証マーク
- 製品ロットの記録を残す:万が一のトラブル時に履歴をたどれるよう、購入時のロット番号を控えておく
大学駅伝の選手を担当していたとき、「HMBがドーピングに引っかかるかもしれないと聞いた」と相談を受けました。WADA禁止表を一緒に確認して「成分自体は非該当」と整理したうえで、念のため認証マーク付きの製品に切り替えてもらいました。あくまで主観ですが、競技選手ほど「禁止リスク」より「コンタミリスク」への対策が現実的な課題だと感じています。
属性別の注意|女性・妊婦・未成年・疾患持ち
HMBの安全性は集団ごとにデータの豊富さが異なります。属性別に整理します。
女性の安全性
女性を対象にした臨床試験でも、特有の副作用の報告は確認されていません。高齢女性を多く含む長期試験(Baier 2009、Rathmacher 2020など)でも、1年間の摂取で重篤な有害事象は報告されていません。
妊娠中・授乳中は非推奨
妊娠中・授乳中の女性を対象にした臨床試験は行われていません。安全性データが不足しているため、妊娠中・授乳中はHMBの摂取は推奨されません。
18歳未満は推奨されず
未成年を対象にした臨床試験は限定的で、長期安全性データも不十分です。成長期の栄養は食事からのタンパク質補給が基本であり、サプリメント形態のHMBは一般的には推奨されません。
基礎疾患のある方は主治医相談
腎疾患・肝疾患・糖尿病・心疾患・自己免疫疾患などの既往がある方は、臨床試験の対象外であることが多く、安全性データが十分ではありません。摂取前に必ず主治医にご相談ください。
併用時の安全性|クレアチン・プロテイン・BCAAとの組み合わせ
他のサプリとの併用についても、これまでの臨床試験では重篤な有害事象の報告は確認されていません。
アミノ酸・ビタミンとの併用
- アルギニン・グルタミンとの併用:Rathmacher 2004の統合解析で安全性が確認済み
- ビタミンDとの長期併用:60歳以上117名を対象にした12ヶ月の比較試験(Rathmacher 2020)でも安全性が確認され、機能指数の改善が報告されています
- L-アルギニン・L-リジンとの併用(Baier 2009):高齢者77名・12ヶ月の摂取で除脂肪量1.2%増加、重篤な有害事象なし
クレアチン・プロテイン・BCAAとの併用
クレアチン、プロテイン、BCAAとの併用について、HMBとの相互作用で重篤な有害事象を示した臨床試験は確認されていません。ただし、プロテインとの併用ではタンパク質合計量を、HMB-Caとの併用ではカルシウム合計量を、それぞれ把握しておくことをおすすめします。
薬剤との相互作用
特に注意が必要なのは、カルシウム塩(HMB-Ca)と相互作用する可能性のある薬剤です。ビスホスホネート系薬剤(骨粗鬆症治療薬)、一部の抗菌薬(テトラサイクリン系・ニューキノロン系)、甲状腺ホルモン薬などは、カルシウムと同時に服用すると吸収が低下する場合があります。薬剤を服用中の方は必ず主治医・薬剤師にご相談ください。
併用の効果(除脂肪体重の上積み・筋力向上など)や相乗効果そのものについての研究整理は HMBはクレアチン・プロテインと併用すべき?足し算が効くコンボを厳選 で13件の研究をもとに掘り下げています。
過剰摂取時の安全域|6g相当でも重篤な有害事象の報告なし
推奨量の設計(体重1kgあたり38mg/日、1日3g前後を2〜3回に分割)は HMBの摂取量|1日何gを何回に分ける?体重別の飲み方を早見表と論文で解説 で詳しく整理しています。本記事では安全性の観点から「推奨量を超えたときに何が起きるか」に絞って扱います。
6g相当までは重篤な有害事象の報告なし
Gallagher 2000では体重1kgあたり76mg/日(体重70kgで約5.3g/日、体重換算で6g相当)の条件でも、肝酵素・血中脂質・腎機能・免疫系のいずれにも悪影響が見られませんでした。Nissen 2000の統合解析(9件の試験)でも、HMB 3g/日を超えた投与で重篤な有害事象は出ていません。ISSN 2025ポジションスタンド(Rathmacher 2025)でも1年までの長期安全性が支持されています。
ただし「多く飲めば効く」わけでもない
Gallagher 2000の38 vs 76mg/kg/日(3 vs 6g相当)比較では筋トレ効果に用量依存的な上乗せは確認されず、推奨量を超えて摂っても追加メリットは期待しづらいとされています。「安全域があること」と「増やせば効くこと」は別の話です。コスト面でも推奨量の範囲に収めるのが現実的です。
HMB-Ca vs HMB-FAの違い(Fuller 2011)
健常者16名を対象にした比較試験(Fuller 2011)では、HMB-カルシウム塩とHMB-フリー酸で血中濃度のピーク到達時間が異なることが示されました。HMB-Caは摂取後128分、HMB-FAは38分でピークに達します。どちらも安全性の違いは示されていませんが、「トレーニング直前に摂りたい」など吸収の早さが気になる方はHMB-FAを選ぶ選択肢があります。
安全性だけでなく「効果の有無」もセットで判断する
副作用リスクを判断するうえで、効果とのバランスは無視できません。効果が限定的な集団にとっては、たとえ安全性が高くても「そもそも飲む意味があるか」という視点が重要になります。
安全性そのものについては、サルコペニア(加齢による筋肉減少)高齢者34名を対象にした12週の比較試験(Yang 2023)で、握力が4.61kg増加した一方で有害事象の報告はゼロでした。多くの比較試験をまとめたレビュー(Molfino 2013)でも「HMBの安全性プロファイルは明確」と結論されており、効果が出やすい高齢者集団でも安全性の懸念は示されていません。
一方で、競技アスリートや若年の筋トレ実践者では効果が限定的とする統合分析が複数あります。こうした「誰に効き、誰に効かないか」の詳細は HMBは効果なし?意味ないと言われる理由を14件の研究で検証 で14件の研究をもとに整理しているので、購入前にご自身が効果を期待できる集団に当てはまるかをご確認ください。リスクと便益のバランスを取りやすくなります。
よくある質問
Q. 毎日飲み続けても大丈夫ですか?
ISSN 2025のポジションスタンド(Rathmacher 2025)は、「1年までのHMB-Ca・HMB-FAの長期経口摂取は安全」と結論しています。Baier 2009やRathmacher 2020といった12ヶ月の比較試験でも重篤な有害事象は報告されていません。ただし1年を超える長期データは限定的で、基礎疾患のある方は定期的な健康診断と主治医相談を併用することをおすすめします。
Q. クレアチンと一緒に飲んで副作用は出ますか?
HMBとクレアチンの併用で重篤な有害事象を示した臨床試験は確認されていません。両者は作用機序が異なるため併用自体は一般的な組み合わせです。ただしクレアチン側の水分摂取目安(1日2〜3L程度)を守ることが推奨されます。
Q. 腎臓病や肝臓病がある場合はどうすればよいですか?
腎疾患・肝疾患の既往がある方は、HMBに限らずサプリメントの摂取について必ず主治医にご相談ください。透析患者を対象にしたFitschen 2017では効果自体が確認されておらず、疾患集団での利益が示されているわけではない点にも注意が必要です。
Q. 女性が飲んでも大丈夫ですか?
女性を対象にした臨床試験でも特有の副作用の報告は確認されていません。ただし妊娠中・授乳中は安全性データが不足しているため推奨されません。また月経不順や婦人科系の不調がある方は、自己判断せず主治医にご相談ください。
Q. 競技選手ですがドーピング検査に引っかかりませんか?
現時点(2026年4月)でHMBはWADAの禁止物質・禁止方法リストに含まれていません。ただしCamuto 2025のように監視の議論も進行中であり、最新の禁止表は毎年確認することをおすすめします。コンタミネーションリスク対策として、Informed SportやNSF Certified for Sportの認証製品を選ぶと安心です。
Q. 過剰摂取するとどうなりますか?
Nissen 2000やGallagher 2000の試験では推奨量を上回る投与でも重篤な有害事象は報告されていません。ただし3gを超えて摂取しても効果は頭打ちとされ、追加のメリットは期待しづらいと考えられます。コストの観点からも、1日3g程度を守るのが現実的です。
まとめ
- 公的3根拠で安全性を支持:FDA GRAS評価、WADA 2026年禁止表に非該当、ISSN 2025ポジションスタンドが「1年までの長期摂取は安全」と結論
- 腎臓への悪影響の報告なし:Gallagher 2000・Rathmacher 2004で健康な人・疾患患者とも腎機能マーカーに変化なし。ただし透析患者では有効性は確認されず、腎疾患既往者は主治医相談
- 肝機能マーカーに異常の報告なし:Gallagher 2000・Nissen 2000で肝酵素に悪影響の報告なし
- がん促進のエビデンスは確認されず:Prado 2022・Rathmacher 2004でがん患者への投与でも重篤有害事象なし。治療中の方は必ず担当医相談
- 心血管系はむしろ良好:Nissen 2000で改善傾向、Sadeghi 2024では差なし。いずれも悪化の報告は確認されていない
- ドーピング非該当だがコンタミ対策を:WADA禁止表外。認証製品(Informed Sport・NSF)の選択が推奨
- 推奨量は3g/日:ISSN 2025で体重1kgあたり38mg/日。これ以上摂っても効果の上乗せは期待しづらい
- 全体像を俯瞰するには:効果・飲み方・副作用・選び方・属性別の使い分けを9つのテーマで総まとめした HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】 で、本記事の位置づけも見えてくる
HMBは、誇大広告の問題と成分そのものの安全性を分けて見ると、比較的データが豊富でリスクプロファイルのはっきりした成分です。ただし「副作用がない」と言い切れるサプリメントは存在しません。属性に合わせた判断と、気になる症状があれば主治医への相談を優先してください。
【次に読むべきおすすめ記事】
安全性を確認したら、効果の本体と実践情報で使い方を立体的に固めていきます。
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- クレアチン・プロテインとの併用で足し算が効くコンボ → HMBはクレアチン・プロテインと併用すべき?足し算が効くコンボを厳選
- 1日何g?体重別の分量と分割回数の詳細 → HMBの摂取量|1日何gを何回に分ける?体重別の飲み方を早見表と論文で解説
参考文献
FitOnlineでは数千件のフィットネス関連論文を解析し、その内容をひとつずつ人間が確認したうえでデータベース化しています。このデータベースからあなたの疑問や悩みに直接答える検索エンジン「FitOnline Lab」もご活用ください。
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この記事を書いた人
フィット
- 2014年7月 筋トレスタート(歴10年)
- 2018年5月 パーソナルトレーナースタート(歴7年)
- 2019年6月 社内で最速級の速さで店長へ就任
- 2020年4月 フリーランスパーソナルトレーナーとして独立
- 2022年7月 株式会社FITONLINE設立
- 2026年3月 FitOnline Labを開発。2,000以上のフィットネス関連論文を査読。
- 2026年6月 FitOnlineで試飲したプロテイン24ブランド・235フレーバー
- パーソナルトレーナーとして最高月収150万円達成
- 実際に飲んで試してきたプロテインの種類50種類以上、サプリメント30種以上
- ANYTIME、JOYFIT、FASTGYM、ゴールドジム、FIT PLACE、東急スポーツオアシスなど計10以上の大手ジム利用経験あり
- 通算1,000名以上のお客様へカウンセリング・セッション
- お客様の最高減量幅34kg
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