
【2025年最新】フィジークサーフパンツの選び方完全ガイド|おすすめブランド8選
フィジークコンテストにおいて、戦利品であるサーフパンツ(ボードショーツ)選びはとても重要になってきています。
この記事を読むとわかることは以下のとおりです。
- なぜサーフパンツ選びが重要なのか
- FWJとJBBFの詳細な規定と選び方のポイント
- 避けるべきデザインと素材の特徴
- 日本国内でフィジークパンツを作っているブランド8選
- 海外で有名なフィジークパンツを作っているブランド
2014年からフィジークを追いかけ、国内外のフィジークコンテストを計50戦以上観てきた私が、FWJ理事・MCの野澤SHOWさんの解説も踏まえて、現在のおすすめフィジークサーフパンツを紹介します。
フィジークの理解を深めたい方は以下の記事も合わせて読んでください。
サーフパンツ選びの重要性
メンズフィジークにおいて、サーフパンツ選びは単なるファッション要素ではありません。審査結果に直接影響を与える重要な戦略的要素です。
他のカテゴリーとの違い
ボディビルディングやクラシックフィジークでは、競技用のポージングトランクス(パンツ)が統一されているため、体型そのものが100%評価対象となります。
しかしメンズフィジークでは、選手が自由に選択できるサーフパンツが唯一の戦利品となるため、このサーフパンツ選びが戦略的要素として機能します。
審査への具体的影響
適切なサーフパンツ選びがもたらす効果は以下の通りです:
- 体型の視覚的補正:ウエストライン、脚のライン、全体のプロポーションを美しく見せる
- ジャッジの印象形成:第一印象でプロフェッショナルな印象を与える
- ステージ映え:照明下での見え方、写真映りが向上
- 自信の向上:適切な着こなしによる精神的な安定感
失敗例とその影響
サーフパンツ選びの失敗例として、以下のようなケースが挙げられます:
- サイズミス:大きすぎる→だらしない印象、小さすぎる→不自然な印象
- 丈の長さ:長すぎる→脚が短く見える、短すぎる→規定違反の可能性
- カラー選択:肌色に合わない色→体型が目立たない
- デザイン:派手すぎる柄→体型から注意が逸れる
FWJのMCを務める野澤SHOWさんも、過去に主観だけで選んだサーフパンツについて「似合っていなかった」とジャッジから指摘された経験を語っており、客観的な評価の重要性を強調しています。
進化するトレンド
フィジークカテゴリー新設当初である2013年から数年間は、各選手が試行錯誤してサーフパンツ選びをしていたため、長さやサイズ感、カラー、メーカーなどがかなりバラバラでした。
しかし、ここ5、6年でフィジーク選手におけるサーフパンツ選びは急速にトレンドが固まり、2024年現在では明確な「勝てるスタイル」が確立されています。
投資としての価値
高品質なフィジーク用サーフパンツの価格は一般的に15,000円〜30,000円程度ですが、これは以下の点で正当化される投資です:
- 長期使用:適切にケアすれば複数回のコンテストで使用可能
- 結果への影響:順位向上による賞金、スポンサー獲得の可能性
- 専門設計:フィジーク特化の設計により一般サーフパンツより優位
- 自信向上:精神面での安定が全体的なパフォーマンス向上に寄与
つまり、サーフパンツ選びは単なる出費ではなく、コンテスト成功への戦略的投資と考えるべきです。
サーフパンツの選び方
近年のフィジーク選手で評価されているサーフパンツのポイントは以下の通りです。
- サーフパンツの丈は膝上(膝上約5cm)
- 先が細身のタイプでパツパツのサイズ感
- ウエスト周りは黒系色で紐で縛るタイプ
- 派手な柄・細かい柄・迷彩柄は避ける
- 伸縮性素材(スパンデックス)は避ける
サーフパンツの丈は膝上
世界で最も権威のあるフィットネス団体とされるIFBB PRO(国際ボディビル・フィットネス連盟)によると、メンズフィジークカテゴリーのサーフパンツ丈は以下のようにルール決めされています。
For the Judging and Finals, competitors must wear board shorts with the following specifications:
引用:Pro Competition Rules for Men’s Physique
・They must be just above the knee in length.
和訳すると以下の通りです。
「審査及び決勝では、選手たちは以下の仕様に沿ってボードショーツ(サーフパンツ)を着用する必要があります。
・ボードショーツ(サーフパンツ)の長さは、膝のすぐ上でなければなりません」
メンズフィジークカテゴリー設立当初はここまで厳密なルール決めはありませんでしたが、現在では厳密にルールとして公式にアナウンスされています。
つまり長すぎても短すぎても減点の対象になりうるという事です。
膝(膝蓋骨)をしっかりと露出する長さにして、少し短めに履く場合でも膝上5.6cmまでが好ましいです。
適切なサイズ感とフィット感
現在のトレンドは「膝周りがタイト」で「ハイウエスト」な着こなしです。
2024年オリンピアを見ても分かるように、丈は膝より少し上で、膝周りがタイトに作られたサーフパンツが主流になっています。
一般的なビーチ用サーフパンツは末広がりに作られていますが、フィットネスブランドのサーフパンツは膝周りがタイトに設計されており、大腿四頭筋や脚の形が美しく見えるようになっています。
また、ハイウエスト(おへその近いところ)で着用することで、より洗練された印象を与えることができます。購入後は専門店でのお直しも重要なポイントです。
色選びは客観的評価を重視
カラー選びで最も重要なのは「主観より客観で選ぶ」ことです。ステージでは自分ではなくジャッジが審査するため、完全に客観的な視点が必要です。
推奨される色選びの手順は以下の通りです:
1. 複数の色のサーフパンツで写真撮影
2. コーチや知人複数人に写真を見せて評価依頼
3. 最も高評価を集めた2〜3色に絞る
4. 最終的に主観で履きたいものを選択
避けるべきは派手な柄・細かい柄・迷彩柄で、シンプルなラインが入ったデザインなど、体に注目が行くものが推奨されます。
日本国内コンテスト団体の規定
日本でフィジークコンテストに出場する際は、主にFWJ(Fitness World Japan)とJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の規定を理解しておく必要があります。
FWJ(Fitness World Japan)の規定
FWJはIFBB Professional Leagueに加盟する国際的な団体で、世界基準に準拠した規定を採用しています。
FWJの規定で特に重要なポイントは以下の通りです:
- 着用位置:ハイウエスト(おへその近いところで着用)
- 丈の長さ:膝より少し上(2024年オリンピアトレンドに準拠)
- フィット感:膝周りがタイトなもの(脚の形が美しく見える)
- 素材:伸縮タイプ/スパンデックス素材は禁止(部分的使用は可)
- ウエスト:紐で縛るタイプ必須(ゴム式は推奨しない)
- ロゴ:個人スポンサーロゴの表記は禁止
FWJ MCからのアドバイス
FWJの理事でMCを務める野澤SHOWさんによる重要なアドバイス:
- 客観的選択:「主観より客観で選ぶ」─ジャッジが審査するため
- 避けるべきデザイン:派手な柄・細かい柄・迷彩柄は選ばない
- 選び方手順:複数の色で写真撮影→複数人に評価依頼→高評価のものを選択
- 購入タイミング:売り切れやすいため早めの購入が必須
- お直しの重要性:仕上がった段階で専門店でのお直しを推奨
JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の規定
JBBFは日本で最も歴史のあるボディビル団体で、独自の規定を設けています。
JBBFの規定で特に重要なポイントは以下の通りです:
- デザイン:単色またはシンプルなデザインのみ
- 色彩:黒、紺、茶色など落ち着いた色調を推奨
- ロゴ:企業ロゴや宣伝目的のロゴは禁止
- 柄:派手な柄、グラデーション、複雑なデザインは避ける
- フィット感:体型に適切にフィットし、美しいシルエットを作ること
JBBFでは審査の公平性を重視するため、サーフパンツによる視覚的効果を最小限に抑える規定になっています。
そのため、体型そのものが評価されるよう、極力シンプルで目立たないデザインが求められます。
団体別おすすめブランド・カラー
FWJ理事・MCの野澤SHOWさんが2024年最新動画で推奨するブランド:
FWJ推奨ブランド
- 国内ブランド:VEATM(ビートム)、CRONOS(クロノス)、LÝFT(リフト)
- 海外ブランド:FIED(ファイド)、Darc Sport(ダルクスポーツ)、CHULA WEAR(チュラウェア)
- 理由:膝周りがタイトに作られており、脚の形が美しく見える設計
団体別規定比較
- FWJ:カラー自由(客観的評価重視)、膝周りタイト、ハイウエスト
- JBBF:単色・シンプル重視、黒・紺・茶色推奨
- 共通:膝より上の丈、紐タイプ、派手な柄は避ける
どちらの団体でも共通して重要なのは、体型を美しく見せるフィット感と、審査を妨げない上品なデザインです。
VEATM / ビートム
VEATMはIFBB PROメンズフィジーク選手の寺島遼さんや岡田涼平さんが着用されています。
ウエスト周りに黒系色が使われているデザインに加えて、豊富なカラーバリエーションのため正しくメンズフィジークに特化したサーフパンツといえます。
FIED / ファイド
FIEDはコンテストパンツやビキニに特化した韓国ブランドです。
実は筋トレやワークアウト文化がとても発展している韓国では、メンズフィジークも大人気のカテゴリーです。
FIEDでは選びきれないほどのサーフパンツバリエーションを揃えています。
2023年にTOKYO PROでカネキンさんを倒して優勝したフィリピンのIFBB PROメンズフィジーク選手であるJoven Sagabain(ジョーベン・サガベイン)さんも着用されています。
ALLOUT / オールアウト
フィジークコンテストに必要な要素を全て満たしており、ウエスト周りの黒系色使いや、適度なフィット感など、審査基準を意識した設計になっています。
筋肉の立体感を引き出し、ステージ上で圧倒的な存在感を演出する脚のラインを美しく魅せるカッティングとフィット感を追求しており、伸縮性が高く動きを妨げない、パフォーマンスに特化した素材を使用しています。
FWJ/APFコンテストへのSTAGE SHORTSしても推奨しています。
CRONOS / クロノス
CRONOSは日本で人気の高いフィットネスウェアブランドで、フィジーク選手にも愛用者が多いです。
FWJのMCである野澤SHOWさんも国内ブランドとして推奨しており、日本人の体型に合わせた設計が特徴です。
シンプルで上品なデザインが多く、FWJやJBBFの規定にも適合しやすい作りになっています。
国内ブランドならではのアフターサービスやサイズ交換の対応も充実しているのが魅力です。
LÝFT / リフト
日本ではお馴染みになったLÝFTです。
スタイリッシュなデザインと何より国内で大人気のメンズフィジーク選手であるエドワード加藤さんが代表されているブランドであることから、国内では良く着用されています。
XSからXLという幅広いサイズ展開に加えて、原宿には実店舗もあるために、試着などもして自分にフィットしたサーフパンツを見つけることができます。
XENO / ゼノ
YouTuberであり、IFBB PROメンズフィジーク選手であるJINさんが代表を務めるXENOのサーフパンツです。
XS〜XLの豊富なサイズ展開に加えて、選手自身であるJINさんが研究しこだわり抜いたサーフパンツになっています。
Darc Sport / ダルクスポーツ
Darc Sportはアメリカのフィットネスウェアブランドです。"Wolves"狼のアイコンをモチーフに、クラシックなデザインが特徴的です。
Mr. Olympiaメンズフィジークで3回の優勝を誇るブランドンヘンドリクソンが着用し、海外だけでなく日本でも人気を集めています。
サーフパンツはすぐに売り切れやすいので、コンテストシーズンは要チェックです!
CHULA WEAR / チュラウェア
CHULA WEARは特にコンテスト選手を対象とした商品を扱っているアメリカのブランドです。
メンズフィジークのサーフパンツだけでなく、クラシックフィジークやボディビルディングのパンツなどもバリエーション多く揃えています。
オンラインよりカスタムオーダーもできるとのことで、自分にフィットしたサーフパンツを作成することがきます。
参考文献
- Pro Competition Rules for Men’s Physique
https://www.ifbbpro.com/pro-competition-rules-for-mens-physique/ - Men's Physique - Fitness World Japan - FWJ
https://fwj.jp/competition/mens-physique/ - 2024年度版 JBBF 競技ルールマニュアル
https://www.jbbf.jp/
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この記事を書いた人

フィット
- 2014年7月 筋トレスタート(歴10年)
- 2018年5月 パーソナルトレーナースタート(歴7年)
- 2019年6月 社内で最速級の速さで店長へ就任
- 2020年4月フリーランスパーソナルトレーナーとして独立
- 2022年7月 株式会社FITONLINE設立
- パーソナルトレーナーとして最高月収150万円達成
- 飲んできたプロテインの種類30種類以上
- ANYTIME、JOYFIT、FASTGYM、ゴールドジム、FIT PLACE、東急スポーツオアシスなど計10以上の大手ジム利用経験あり
- 通算1,000名以上のお客様へカウンセリング・セッション
- お客様の最高減量幅34kg
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