ベータアラニンは効果なし?40件の研究で「効く運動/効かない運動」を整理

ベータアラニンは効果なし?40件の研究で「効く運動/効かない運動」を整理

「飲み始めて3週間、何の体感もない」「ピリピリしただけで終わった」「メーカーは効くって書いてるのに自分には効かない」。ベータアラニンでいちばん多い声です。

じつは効かないと感じる原因はたった4つに分けられ、ほとんどが用量と期間のズレです。40件の研究を並べると、効く運動と効かない運動がはっきり分かれていました。

指導歴8年、自分も4週目までは「これダメだ」と思ったタイプです。12件のヒト対象研究と現場の体感を突き合わせて、効かなかった人へ正直にお伝えします。

※本記事は学術研究の紹介を目的としたもので、医療行為や治療を推奨するものではありません。持病のある方、医師の処方薬を服用中の方は、サプリメント摂取前に必ず医師にご相談ください。

ベータアラニンは本当に効くのか?まずは結論

結論から書きます。ベータアラニンは「条件付きで効果が確認されているサプリ」ですが、その条件が極端に狭いのが正体です。何にでも効く万能サプリではなく、特定の運動・特定の用量・特定の期間が揃ったときにだけ、はっきりとした効果が報告されています。

世界中で発表された40件の比較試験を1つにまとめて再分析した研究(Saunders 2017)では、ベータアラニン摂取により運動パフォーマンスが平均で約2〜3%改善することが確認されました。一見すると小さな数字ですが、勝敗を分ける数秒・数レップの世界では十分に大きな差です。ただし、この「平均」の裏側には、効果がほぼゼロのケースも含まれています。

効果が消えてしまう4つの条件

40件の研究を並べると、効果が出ない・薄いケースには共通点がありました。次の4つに当てはまる飲み方をしていると、いくら続けても体感は得られにくいです。

  • 条件1:1日3g未満の用量不足で飲んでいる
  • 条件2:4週間より早く諦めてやめている
  • 条件3:単発筋トレやフルマラソンなど「ベータアラニンが効かない種目」をやっている
  • 条件4:すでに鍛え上げた持久系上級者で、伸びしろが小さい

逆にこの4条件をすべて避ければ、ほとんどの人で何らかの体感が得られます。後段で1つずつ詳しく見ていきます。

私自身、最初に試したときは1日2g・3週間で「全然変わらない、これはハズレだ」と判断してやめてしまいました。半年後に5g・6週間で再挑戦したら、HIITの最終ラウンドで明らかに粘れる感覚があって驚きました。あくまで主観ですが、研究データの「4週以降に効く・5g以上」と一致する体感です。

フィット

40件の比較試験で決着:効く・効かないを分けるのは「運動時間」

「自分の運動には効くのか?」これが最初に確認すべきポイントです。ベータアラニンは万能サプリではなく、運動の持続時間によって効くかどうかがはっきり分かれます。

1〜4分の運動でいちばん効く

40件の比較試験をまとめた分析(Saunders 2017)では、運動時間別に効果サイズを比較した結果、30秒から10分の高強度運動でベータアラニンの効果がもっとも大きく、特に1〜4分の領域でピークに達することが示されました。

具体的には次のような運動が「効く運動」に該当します。

  • HIIT・タバタ式トレーニング:20秒×8セット〜数分のインターバル
  • 800m〜1500m走、ローイング2000m:いずれも2〜6分の高強度
  • 水泳400m前後・自転車4kmTT:4〜6分前後の全力
  • 筋トレで限界に近いセット:高レップ(15〜30回)の追い込み
  • 格闘技のラウンド・球技の連続スプリント:数分の高強度継続

共通しているのは「全力に近い強度を1〜数分継続する」運動です。乳酸が溜まり、筋肉のなかが酸性に傾きやすい運動ほど、ベータアラニンの恩恵を受けやすくなります。

60秒未満ではほとんど効かない理由

同じくHobson 2012の分析では、60秒未満の運動ではベータアラニンの効果は確認されなかったと報告されています。100m走、1RMの最大筋力、5レップ以下の単発筋トレなどがこれに該当します。

理由はシンプルで、60秒未満の運動は主にクレアチンリン酸系(短時間の爆発的なパワーを支える別のエネルギー回路)で賄われ、筋肉が酸性に傾く前に終わってしまうからです。ベータアラニンが守る「酸性化」の問題が起きないため、出番がないという仕組みです。

「ベンチプレス1RMを上げたい」「100m走のタイムを伸ばしたい」という目的なら、ベータアラニンよりクレアチンのほうが筋が通っています。クレアチンについての詳細は クレアチンとは? | エビデンス最強のサプリメント をご覧ください。

30秒〜10分で効くしくみ:筋肉のpHを守るカルノシン

もう少しメカニズムを補足しておきます。ベータアラニンは口から飲んだあと、筋肉の中でカルノシン(筋肉のpHを守る成分)という物質に作り変えられます。このカルノシンが、高強度運動中に発生する水素イオン(酸性物質)を中和する「緩衝材」として働きます。

高強度運動を続けると筋肉が酸性に傾き、力が出なくなって動きが止まる。これがいわゆる「もう限界」の正体のひとつです。カルノシンが多ければ多いほど、この限界を後ろにずらせる。だから「全力を1〜数分続ける運動」で効くわけです。

国際的な評価は最上位ランク:ISSNが公式に承認したサプリ

ベータアラニンの効果は、世界レベルではすでに決着がついています。スポーツ栄養の国際学会が、わざわざ公式見解(ポジションステートメント)を発表しているサプリは数えるほどしかありません。

ISSNとは?スポーツ栄養の国際学会の公式見解

ISSN(国際スポーツ栄養学会)は、スポーツ栄養分野で世界トップクラスの研究者が集まる学会です。ISSNが公式に「効果がある」と承認したサプリメントはごくわずかで、クレアチン、カフェイン、そしてベータアラニンが代表格です。

2015年に発表されたISSNの公式見解(Trexler 2015)では、ベータアラニンについて以下の結論が示されました。

  • 1〜4分の高強度運動で効果が確認されている
  • 1日4〜6gを少なくとも2〜4週間摂取することで筋カルノシンが顕著に増加
  • 大規模なヒト試験では最長24週(半年)まで安全性が確認されている(1年を超える超長期データは限定的)
  • ピリピリ感(パレステジア)以外に重大な副作用なし(肝臓・腎臓・タウリン・ドーピング非該当の詳細は ベータアラニンの副作用は?肝臓・腎臓・肌荒れ・上限量を最新研究で正直に解説 で解説)

ISSNが「条件付きで効果を強く支持する」と公式に表明している事実は、ネット上の「効果なし」論より重い情報です。

世界はAランクなのに、なぜ自分には効かなかったのか

ここで多くの人がぶつかる疑問が「学会が認めているのに、なぜ自分には効かなかったのか」です。答えはほぼ100%、ISSNが推奨している飲み方を守っていないからです。

「1日4〜6gを最低2〜4週間」という基本ラインを外すと、効果は急激に落ちます。逆に、この基本ラインさえ守れば、よほどの上級者でない限り何らかの効果は期待できる、というのが世界の合意です。次のH2で「効かなかった4パターン」を具体的に見ていきます。

「効果なし」と感じた人の4パターン

ここからが本記事の核心です。「飲んでも効かなかった」という声を分析すると、ほぼ4つのパターンに集約されます。自分がどれに当てはまるか確認してみてください。

パターン1:1日3g未満の用量不足

もっとも多いのがこれです。市販のプレワークアウトに少量だけ入っていたり、自分で計量せずカプセル数粒で済ませていたりすると、1日2g前後で止まっていることが多いです。

ISSNの推奨用量は1日4〜6g(Trexler 2015)。さらに精密に検証した研究(Stellingwerff 2012)では、筋カルノシンの増加量は「1日の用量×継続日数」の総量で決まることが示されました。つまり、用量を半分にすれば倍の期間が必要になる計算です。

2gで4週間飲むより、5gで4週間飲んだほうが圧倒的に効果が出やすい。これが現実です。1日何g・1回いくら・体重別の早見表など具体的な飲み方は ベータアラニンの摂取量|1日何g・いつ・何週間?ローディング不要を解説 で詳しく解説しています。

パターン2:4週間より早く諦める期間不足

2番目に多いのが「2〜3週間で何も感じなくてやめた」パターンです。ベータアラニンはプロテインやカフェインのような「飲んだその日に効く」サプリではありません。筋肉のなかでカルノシンが少しずつ蓄積していく、累積型のサプリです。

初期の代表的な研究(Hill 2007)では、1日4〜6.4gを継続したときの筋カルノシン濃度の変化が次のように報告されています。

  • 4週間時点:筋カルノシン+58.8%
  • 10週間時点:+80.1%

つまり最初の4週間は「効くかどうかも怪しいゾーン」で、本領を発揮し始めるのは4週目以降です。3週間で諦めるのは、ロケットが点火した瞬間にスイッチを切るようなものです。ローディングや維持量も含めた継続期間の組み立ては ベータアラニンの摂取量|1日何g・いつ・何週間?ローディング不要を解説 をご覧ください。

パターン3:単発筋トレ・フルマラソンの種目ミスマッチ

3番目は「飲んでいる量も期間も正しいのに、運動の種目がベータアラニンの守備範囲外」というケースです。具体的には次の2方向で外しやすいです。

  • 短すぎる側:1RMの記録更新、5レップ以下の重量挙げ、100m走など60秒未満の運動
  • 長すぎる側:フルマラソン、長時間サイクリング、トライアスロンなど数十分〜数時間の有酸素運動

とくに長距離ランナーで効果が出ないことを示した研究(Franco 2021)では、5000m走のタイム短縮効果は確認されませんでした。また、Saunders 2017の分析でも「10分を超える持続的運動では効果が薄い」と結論付けられています。

マラソン目的でベータアラニンを買ってしまった場合、それは選択ミスです。マラソンならむしろカフェインや糖質補給戦略のほうが筋が通ります。ただし「持久系だから全部ダメ」ではありません。同じ持久系でも、トラックのインターバルや自転車のヒルクライム・ラストスパートのように数分の高強度が続く場面には効きます。マラソン・ランニング・ロードバイクなど競技ごとの「効く/効かない」は ベータアラニンは持久力に効く?効くのは「数分の高強度」─マラソン・ランニング・自転車を競技別に解説 で早見表にまとめています。

パターン4:持久系で鍛えた上級者・体質要因

4番目は、すでに長年トレーニングを積んだ持久系上級者の場合です。鍛え抜かれたアスリートは、もともと筋カルノシン量が高い傾向にあり、サプリで上乗せできる余地が小さくなります。

有酸素的に鍛えられた男性を対象にした研究(Greer 2016)では、ベータアラニン摂取によって持久力の指標(最大酸素摂取量や乳酸が溜まり始めるラインの目安)の向上は確認されませんでした。「すでに伸びしろが少ない人」では、効果が見えにくくなる可能性があります。

ただし、ここで朗報があります。「自分はノンレスポンダー(効かない体質)かもしれない」と心配する人がいますが、その心配はほぼ不要です。575名のデータをまとめた分析(Rezende 2020)では、99.3%の被験者で筋カルノシンの増加が確認されました。「飲んでもカルノシンが増えない体質」という人は、現実的にはほぼ存在しません。

体感が出ない場合の原因は「体質」ではなく、ほぼ確実に用量・期間・種目のいずれかのミスです。クライアントを指導していても、効かなかった人の8割は用量か期間の問題でした。

「ピリピリの強さ」と「効果の有無」は無関係

ベータアラニンを飲むと、顔や手にピリピリした感覚(パレステジア)が出ることがあります。「ピリピリしたから効いている証拠」「ピリピリしないから量が足りない」という解釈をよく見かけますが、どちらも誤解です。

持続放出型のベータアラニン錠剤を使った研究(Décombaz 2012)では、ゆっくり吸収させると血中濃度のピーク値が下がり、ピリピリ感は偽薬と区別できないレベルまで軽くなったと報告されています。それでも吸収総量はほぼ同じだったため、筋肉への取り込みが減るわけではないと考えられています。つまり、ピリピリ感はベータアラニンが血中に急に増えたときに皮膚の神経が反応する一過性のサインに過ぎず、効果の指標ではありません。

「ピリピリしないから効いていない」と心配する必要はありませんし、「ピリピリしたからもう効いた」と早合点するのもNGです。効果はあくまで4週間以上の蓄積で現れます。なお、ピリピリ感のメカニズム(MrgprD受容体への結合)や、出やすい量・抑える5つの対処法をより詳しく知りたい方は ベータアラニンフラッシュ(ピリピリ)はなぜ?正体・対処法を解説 をご覧ください。

個人的にも、ピリピリが強烈に出た月と、ほぼ感じなかった月の両方を経験しています。意外なことに、HIITでの粘り感はむしろ後者の月のほうが良かったです。ピリピリ感と効果は別物だと、自分の体感としても腑に落ちました。

フィット

効かなかった人の次の一手:クレアチンとの併用で相乗効果

「正しく飲んでも効果が薄かった」という人にこそ試してほしいのが、クレアチンとの併用です。ベータアラニンとクレアチンは、エネルギー供給の異なる時間帯をカバーするため、組み合わせると相乗効果が期待できます。

  • クレアチン:開始〜30秒の爆発的なパワーを支える
  • ベータアラニン:30秒〜数分の酸性化を遅らせる

大学アメリカンフットボール選手を対象にした10週間の比較試験(Hoffman 2006)では、ベータアラニンとクレアチンを併用したグループで除脂肪体重・筋力に好ましい変化が確認されました。単独投与では出にくかった体組成への影響が、併用で見えてきたのが特徴です。

「ベータアラニン単独では効かなかった」と感じる人ほど、クレアチンを足すと景色が変わる可能性があります。

効くまでの時間軸:4週間で+58.8%、10週間で+80.1%

ベータアラニンの効果が出るまでの時間軸を改めて整理します。即効性ゼロ、累積型のサプリだという前提を頭に入れておくと、途中で諦めずに済みます。

  • 1〜2週目:筋カルノシンはまだ蓄積初期。体感はほぼなし
  • 3〜4週目:筋カルノシン+58.8%(Hill 2007)。HIITや高レップ筋トレで「最後のもう1セット」が出やすくなる感覚
  • 6〜8週目:効果が安定する時期。1〜4分の高強度種目でタイム・回数が伸びやすい
  • 10週目以降:筋カルノシン+80.1%(Hill 2007)。プラトーに近づくが、継続摂取で維持可能
  • 飲むのをやめた後:筋カルノシンは数週間〜数か月かけて徐々に元に戻る

大事なのは「1日に何g」よりも「累積でどれだけ摂取したか」です(Stellingwerff 2012)。1日6gでも3gでも、最終的なカルノシン蓄積量はほぼ同じになる、ただし時間が違うだけ、というのがこの分野の合意です。

2024年に発表された最新のメタ分析(Georgiou 2024)でも、結論はほぼ同じでした。1日5.6〜6.4gを4週間以上、4〜10分の高強度運動という条件で、訓練を積んだ若年男性のパフォーマンスが有意に改善することが確認されています。十数年前の結論が、最新の研究でも揺らいでいないという意味で、信頼性の高い結論です。

筋肥大目的なら期待外れ:単独では体組成に効果なし

ここは正直にお伝えします。「ベータアラニンを飲めば筋肉がつく」という宣伝を見かけますが、単独で筋肥大に効くというエビデンスはありません

20件の比較試験(参加者492名)を統合した分析(Ashtary-Larky 2022)では、ベータアラニン単独摂取は体重・体脂肪率・除脂肪体重のいずれにも有意な変化を与えなかったと結論されました。GRADE評価という質の高い手法で評価した結果なので、信頼性は高いです。

「ではなぜベータアラニンが筋トレで使われるのか」という疑問が出ますが、答えは間接的な貢献です。

  • 高レップセットを最後まで完遂できるようになる
  • セット間の回復が早まり、トレーニング全体のボリュームが増える
  • 結果として長期的な筋肥大に間接的に寄与する

つまりベータアラニン自体が筋肉を作るのではなく、「より追い込めるトレーニングを可能にする補助役」というのが正確な位置づけです。筋肥大が最優先目的なら、まずクレアチンと十分なタンパク質、それからベータアラニンという優先順位が現実的です。

よくある質問

Q. 飲んで2週間で何も感じません。効いていますか?

2週間ではまだ効果が出ない時期です。Hill 2007の研究では4週間時点で筋カルノシンが+58.8%、10週間で+80.1%と報告されており、本領を発揮するのは4週目以降です。1日4〜6gをきちんと摂れているなら、もう2〜4週間続けてみてください。それで何の体感もなければ、運動種目(60秒未満や10分以上の運動)が合っていない可能性が高いです。

Q. プロテインやEAAと一緒に飲んでも大丈夫?

問題ありません。ベータアラニンはプロテイン、EAA、クレアチン、カフェインなど一般的なサプリと併用しても安全性が報告されており、目立った相互作用は確認されていません。むしろクレアチンとは相乗効果が期待できる結果が報告されています(Hoffman 2006)。タイミングも特にこだわらなくてよく、1日の合計用量を確保することのほうが重要です。

Q. ピリピリしないんですが、量が足りないのでしょうか?

ピリピリ感(パレステジア)の有無と効果は無関係です(Décombaz 2012)。ピリピリは血中濃度が一気に上がったときに出やすく、空腹時か満腹時か、1回に何g飲んだか、体質などで個人差が大きく出ます。ピリピリしないからといって量を増やす必要はありません。1日4〜6gの基本ラインを守れていれば効果は同じです。ピリピリそのものを詳しく知りたい方は ベータアラニンフラッシュ(ピリピリ)はなぜ?正体・対処法を解説 もあわせてご覧ください。

Q. フルマラソンの大会前に飲んでも意味はありますか?

残念ながら、フルマラソンのような数時間続く有酸素運動には効果が確認されていません(Saunders 2017、Franco 2021)。ベータアラニンが効くのは30秒〜10分の高強度運動です。マラソンであれば、糖質補給戦略やカフェインを優先したほうが筋が通ります。ただし、レース後半のラストスパートや坂のような短時間高強度区間で恩恵が出る可能性は残されています。マラソン・トラック・自転車など持久系の競技別の効き方は ベータアラニンは持久力に効く?効くのは「数分の高強度」─マラソン・ランニング・自転車を競技別に解説 で詳しく解説しています。

Q. 女性でも効果はありますか?

あります。Saunders 2017の分析では、男女どちらでも効果が確認されており、性別による効果差は確認されていないと結論されています。用量も男女で大きく変える必要はなく、1日4〜6gが基本ラインです。ただし体重が軽い場合は、1日トータルで体重1kgあたり65〜80mg(1回あたりは10mg/kgが目安)で計算すると過不足が出にくいです。詳しい体重別の早見表は ベータアラニンの摂取量|1日何g・いつ・何週間?ローディング不要を解説 で紹介しています。

まとめ

  • 「効果なし」は条件次第:40件の研究では平均2〜3%の改善が確認されているが、効く条件が極めて狭い(Saunders 2017)
  • 効くのは30秒〜10分の高強度運動:HIIT、800〜1500m走、高レップ筋トレ、格闘技ラウンドが代表的(Hobson 2012)
  • 60秒未満・10分超では効果なし:1RM・100m走・フルマラソンには向かない
  • 国際的にはAランク:ISSNが公式にポジションステートメントを発表している数少ないサプリ(Trexler 2015)
  • 効かない4パターン:用量不足/期間不足/種目ミスマッチ/持久系上級者。ノンレスポンダーはほぼ存在しない(Rezende 2020)
  • ピリピリと効果は無関係:持続放出型では血中濃度のピークが下がりピリピリが偽薬並みに軽くなるが、吸収総量はほぼ同じ(Décombaz 2012)
  • クレアチン併用で相乗効果:単独で効かなかった人にこそ試す価値あり(Hoffman 2006)
  • 累積型サプリ:4週で+58.8%、10週で+80.1%。即効性なし、ただし2024年最新分析でも結論は同じ(Hill 2007、Stellingwerff 2012、Georgiou 2024)
  • 単独では筋肥大効果なし:体組成への直接効果はない、トレーニングボリュームを介した間接貢献にとどまる(Ashtary-Larky 2022)

ベータアラニンは「条件付きで効果が確認されているサプリ」ですが、その条件を外すと体感が得にくい、ややクセのあるサプリです。「効かなかった」と感じた人の多くは、用量・期間・種目のいずれかでズレていただけ。条件を整え直せば、多くの場合で「あ、これか」と腑に落ちる体感が得られています。

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参考文献

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