HMBで痩せる?ダイエット効果と正しい使い方を12研究で解説

HMBで痩せる?ダイエット効果と正しい使い方を12研究で解説

「HMBを飲めば痩せる?」「減量中に筋肉が落ちるのを防げる?」「女性が飲む意味はある?」ダイエット文脈で最も多い疑問です。

じつは答えはシンプルで、HMBは「痩せる成分」ではなく、「痩せるときに筋肉を守る補助成分」です。ここを押さえると選び方が一気にクリアになります。

減量のたびに筋量が落ちるクライアントの相談に12件の研究で向き合ってきた立場から、率直にお伝えします。

※本記事は学術研究の紹介を目的としたもので、医療行為や治療を推奨するものではありません。持病をお持ちの方、薬剤を服用中の方、妊娠中・授乳中の方、18歳未満の方は必ず主治医にご相談のうえご判断ください。

効果・飲み方・副作用・選び方など、HMBの全体像を先につかみたい方は HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】 にまとめています。

HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】

HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】

結論|HMBは「痩せる成分」ではなく「痩せるときに筋肉を守る補助成分」

まず結論からお伝えします。2025年に発表された最新のまとめ分析(Bideshki 2025)は、複数の研究を統合した結果としてHMBは筋量・筋力・除脂肪体重(筋肉量)では有意な増加を示す一方、脂肪量と体重そのものは変化しないと明確に結論づけました。つまりHMBは「脂肪を燃やす成分」ではなく、「減量や強いトレーニングで落ちやすい筋肉を守る成分」と理解するのが正確です。

ダイエット文脈での効果解像度【早見表】

「ダイエット中の自分にHMBは効きそうか」を最初に判定できるよう、属性別に整理します。減量と関係ない一般的な効果論(競技アスリート vs 初心者、純粋な筋肥大目的など)は本記事の対象外なので、HMBの効果論争全般をまとめた HMBは効果なし?意味ないと言われる理由を14件の研究で検証 をご参照ください。

  • 減量中・カロリー不足で食事を絞っている人:筋量維持に寄与する可能性あり(Bideshki 2025 / Rathmacher 2025)
  • 減量末期でタンパク質が体重1kgあたり1.6gに届かない人:筋肉量の維持に寄与する可能性あり(Holland 2022)
  • 中高年・閉経後女性で減量中の筋量維持を狙う人:配合製品で内臓脂肪減少と筋量維持の報告あり(Rondanelli 2021)
  • 減量末期のオーバーリーチ期に入る人:食事制限と訓練負荷が重なる時期の筋力低下抑制(Wilson 2014)
  • 「飲むだけで脂肪を減らしたい」目的の人:HMB単独では変化なし(Bideshki 2025 / Holland 2022)
  • 短期で痩せたい女性:時間制限食に上乗せしても加算効果は出にくい(Tinsley 2019)

この早見表で「ダイエット文脈での自分の立ち位置」を確認してから先を読み進めると、判断が早くなります。

なぜ「HMBを飲めば痩せる」という誤解が広まったのか

「HMB=ダイエットサプリ」というイメージは、研究結果ではなく2016〜2019年頃の広告表現から広まったものです。当時「飲むだけで筋肉がつく」「プロテインの〇倍の効果」といった強い広告が大量に流れ、その延長で「飲めば痩せる」という印象も一人歩きしました。

しかし先に挙げたBideshki 2025をはじめ、複数のまとめ分析(Holland 2022、Sanchez-Martinez 2018、Jakubowski 2020)はいずれも脂肪量や体重そのものをHMBが直接減らす効果は確認できないという方向で一致しています。誇大広告のインパクトが研究知見の後ろを走り続けているだけ、と考えるのが実態に近いです。

本記事ではダイエット文脈での誤解の背景に触れるだけにとどめて、先へ進みます。

減量中の筋量維持にHMBが寄与しうるエビデンス

HMBが最も評価されている使い方が、減量中やハードなトレーニング期に落ちやすい筋肉を守るという用途です。ここが本記事で一番押さえてほしいポイントです。

減量・カロリー制限下での最新見解

カロリー制限下でも筋量や筋力を守れるか、という視点で2025年に国際スポーツ栄養学会(ISSN)が公式見解(Rathmacher 2025)を出しています。そこではトレーニングとカロリー制限を組み合わせた条件下で、体組成を良い状態に保つ支援になる可能性が記されています。ただし減量研究の数はまだ多いとは言えず、追加研究が必要な領域であることも併記されています。

筋量が守られやすいシナリオ

上で挙げたBideshki 2025は、複数のまとめ分析をさらに統合したアンブレラレビューです。ここでもHMBは筋量・筋力・除脂肪体重で有意な増加を示し、脂肪量と体重そのものには変化なしという結果が確認されました。ただし報告された効果サイズはおよそ0.21〜0.27と「小〜中程度」の範囲で、鏡で一目で分かる劇的な変化ではない点も併せて押さえてください。減量中は総摂取カロリーが落ち、筋肉を分解する方向のストレスが強まります。そのときに「増やす」ではなく「守る」補助として静かに働く、という位置づけがもっとも整合的です。

ハードな期間の筋量・性能を守る研究

減量そのものではありませんが、ハードなトレーニング期の筋量維持を調べたWilson 2014の研究も参考になります。筋トレ経験者を対象に12週間HMB-FA(遊離酸型)3g/日を摂取させた試験で、8週間の周期化トレーニング後に2週間のオーバーリーチ期と2週間のテーパー期を設定したところ、偽薬グループでは筋力・パワー低下や、筋肉が壊れたときに血中へ出る酵素・ストレスホルモンの上昇が見られたのに対し、HMBグループではこれらが抑えられたと報告されています。減量末期もオーバーリーチ期と近い「回復が追いつかない状況」なので、方向性は参考になります。

ただしWilson 2014は他のHMB研究と比べて報告された効果量が桁違いに大きく、後年その数値の大きさには議論があります。「方向性として参考にする」程度に留め、効果の絶対値はこの研究だけで判断しないのが安全です。

正直に書くと、自分は過去2回コンテスト減量でHMBを試したことがあります。1回目はトレ前後に分けて入れたが体感的な違いはほぼ感じず、「気休めかもしれない」と思って終わりました。2回目は仕事が立て込んでタンパク質が1.6g/kgを切る週があり、そのときだけスクワットの記録の落ち幅が前回減量より小さかった気はします。ただプラセボ効果と切り分けはできず、「明確に効いた」と断言できる体感はない、というのが現時点での率直な感覚です。

フィット

「HMBで脂肪が燃える」を支持する論文は存在しない

ここは誤解が最も多い部分なので、はっきり書きます。HMBが脂肪そのものを減らす、または代謝を上げて痩せる、という効果をはっきり支持したヒト対象の大規模まとめ分析は現時点で存在しません

体脂肪・体重に対する結果

繰り返しになりますが、Bideshki 2025のアンブレラレビューは脂肪量と体重そのものに有意な変化なしという結論です。さらに、競技アスリート対象の研究だけを集めたSanchez-Martinez 2018のまとめ分析でも、筋力・体組成に有意な効果は認められませんでした。Jakubowski 2020の若年者を対象にしたまとめ分析でも、筋量・筋力・脂肪量のいずれにも有意な差は出ていません。

条件つきで効きうる数少ないケース

Holland 2022のまとめ分析は筋肉量に「小さな正の効果」を認めましたが、効果が出ていたのはタンパク質摂取が体重1kgあたり1.6g/日未満の条件に限定されていました。つまり「栄養条件が整っていない人ほど効きやすい」ことの裏返しであり、脂肪が減ったわけではありません。

脂肪を減らしたいならやるべきことは別

脂肪を落とす目的で最も再現性が高いのは、摂取カロリーのコントロールとタンパク質を十分に確保することです。HMBはその土台に乗せて「削られる筋量を守る保険」として使うのが、エビデンスに忠実な使い方です。

女性のHMBは「筋肥大」ではなく「減量期の筋量維持+リバウンド抑制」が正しい位置づけ

女性向けの広告ではHMBが「引き締め成分」のように扱われることがありますが、ヒト対象研究を丁寧に読むと女性における主役は筋肥大ではなく、減量期の筋量低下を抑えてリバウンドしにくい土台を残すことであることがわかります。

女性対象の減量研究の結果

Tinsley 2019は、抵抗運動経験のある女性40名を登録(24名が解析対象)し、8時間の時間制限食(いわゆる16時間断食)にHMB 3g/日を併用したグループ、時間制限食のみのグループ、通常食のグループで8週間比較した試験です。結果は意外かもしれませんが、HMB併用グループが時間制限食のみのグループを明確に上回ることはありませんでした。「減量中の女性に必ず効く」と短絡できない、という点で非常に重要な反対側の証拠です。

女性を含むRCTで示された筋量・筋力の変化

ただし女性を組み込んだ他の研究では、方向性の違う結果も出ています。Panton 2000は男女75名(女性36名含む)を対象に、HMB 3g/日を4週間摂取させた試験で、上半身の筋力に有意な向上を報告しています。体脂肪率の減少はあと一歩で有意、というボーダーラインの結果で、「脂肪が大きく減った」とは言い切れない水準でした。Portal 2011は思春期のバレーボール選手28名(女性14名含む)を対象にした7週間の比較試験で、HMB群で筋肉量が有意に増加しています。

閉経後女性の減量期で筋量・体組成を維持したい場合

Rondanelli 2021は閉経後の過体重・肥満クラスI女性を対象に、アルギニン+グルタミン+HMBの配合製品を4週間摂取させた試験で、内臓脂肪の減少と筋量維持を報告しています。ただし配合製品のため、HMB単独の効果とは切り分けができない点に注意が必要です。中高年女性がダイエットで筋肉を削りたくないときの補助、という文脈では参考になります。

なお、サルコペニア予防そのもの(介護・入院・寝たきり防止を目的にした使い方)は減量文脈とは別軸になります。詳細は HMBは高齢者の筋肉に効く?寝たきり・サルコペニア対策を研究で解説 で整理しています。

女性のHMB利用の正しい整理

  • 短期で痩せる目的:Tinsley 2019が示すように、食事管理に上乗せしても明確な加算効果は出にくい
  • 減量後の筋量低下抑制:Panton 2000・Portal 2011の方向性から、食事と運動が整っている条件で筋量維持への寄与が見込める
  • 中高年・閉経後の減量期の筋量維持:Rondanelli 2021が配合製品で内臓脂肪減少と筋量維持を示唆(サルコペニア予防の詳細は HMBは高齢者の筋肉に効く?寝たきり・サルコペニア対策を研究で解説
  • リバウンド抑制の長期視点:減量後に落ちた筋量を守ることで、基礎代謝の回復基盤を保てる可能性

ダイエット中にHMBが効く人・効かない人の境界

ここまでの研究を踏まえ、ダイエット文脈で「自分にHMBが向くか」を判定するための整理です。減量と関係ない一般的な効果論(競技アスリート vs 一般人、若年純粋筋肥大目的など)は本記事の対象外なので、HMBの効果論争全般をまとめた HMBは効果なし?意味ないと言われる理由を14件の研究で検証 をご参照ください。

ダイエット中に効きやすい人

  • 減量末期でタンパク質が体重1kgあたり1.6g/日未満になっている人:Holland 2022が示した効果発現条件と一致
  • カロリー制限中で筋分解ストレスが強まっている人:減量中の筋量維持にHMBが寄与しうる(Rathmacher 2025)
  • 中高年・閉経後女性で減量+筋量維持の二兎を狙う人:加齢性の筋量低下が背景にあるため上乗せが見込める(Vukovich 2001 / Rondanelli 2021)
  • 減量末期のオーバーリーチ期に入る人:食事制限と訓練負荷が重なる「回復が追いつかない時期」に筋力・パワー低下を抑える可能性(Wilson 2014)

ダイエット中に効きにくい人

  • 減量中でもタンパク質を1.6g/kg以上しっかり摂れている人:Holland 2022で条件を絞ると追加効果が出なかった層
  • 「飲むだけで脂肪を落としたい」目的の人:Bideshki 2025で脂肪量・体重に変化なし
  • 短期で痩せたい女性:Tinsley 2019が示すとおり、時間制限食に上乗せしても加算効果は出にくい

この2つのリストは、ダイエット文脈でHMBを買うか買わないかを決める最短の判断材料です。自分がどちらの側に近いかをまず見極めてから、試すかどうかを決めてください。

減量中のHMBの使い方|1日3g・分割摂取・タンパク質との関係

減量文脈で使う場合の基本設計を整理します。ここでは原則だけにとどめます。

用量の原則

  • 1日3g:研究で最も広く使われている基本量(Nissen 1996以降の標準)。国際スポーツ栄養学会のRathmacher 2025も体重1kgあたり38mg/日を推奨しており、体重80kgなら約3g、70kgなら約2.7gが目安
  • 2〜3回に分けて摂取:血中濃度を安定させるため
  • ローディングは不要:継続摂取で徐々に筋量保護効果が立ち上がる

タンパク質との関係が最重要

ここが実務上もっとも大事な話です。HMBは「プロテインの代わり」にはなりません。体重1kgあたり1.6〜2.2gのタンパク質を確保したうえで、どうしても食事量を落とす必要がある減量期に「落ちる筋量の保険」として上乗せする、というのが正しい使い方です。

逆に言えば、タンパク質が体重1kgあたり1.2g程度しか取れていない状況なら、HMBを買うより先にプロテインを1杯追加するほうが費用対効果は高いです。

期間の目安

減量と組み合わせる場合、減量開始〜減量終了後1ヶ月程度まで続けて、筋量低下の抑制を狙うのが現場で扱いやすい運用です。

リバウンド抑制という長期視点

短期で体重を落とすこと以上に、ダイエット成功の本当のゴールはリバウンドしないことです。ここにHMBを使う意義があります。

減量で筋量が大きく落ちると、基礎代謝も下がります。そうなると「減量前と同じ量を食べただけで太る」状態になり、戻りやすくなります。筋量をできるだけ守ったまま脂肪を落とす、という設計にしておくと、減量終了後の「戻し期」での代謝の落ち幅を抑えやすくなります。Bideshki 2025が繰り返し示している「筋量・除脂肪体重の維持」という効果は、この長期の戻しにくさに効いてくる可能性があります。

以前、3ヶ月で10kg落としたものの半年後にそれ以上戻ってしまったクライアントがいました。話を聞くと、減量期にタンパク質が1g/kg程度しか取れておらず、筋量と基礎代謝が大きく落ちた状態で通常食に戻していたことがわかりました。2回目の減量ではタンパク質を1.8g/kgまで引き上げ、減量末期にHMB 3g/日を追加する設計に変更。同じ減量幅でも、戻し期の増え方が緩やかになりました。HMB単独の効果とは切り分けられませんが、「筋量を守る土台があるとリバウンド速度が落ちる」という現場感覚は持っています。

「HMBを飲んでいれば自動で代謝が上がってリバウンドしない」という話ではありません。土台となる食事設計の上に、筋量維持の保険として乗せる、というイメージが実態に近いです。

ダイエットでHMBを過信しない3つの落とし穴

HMBを減量に組み込むときに現場でよく見る失敗パターンを3つ共有します。

落とし穴1|カロリー管理を軽視する

「HMBを飲んでいるから少しくらい食べても大丈夫」という発想は完全に逆です。ダイエットはあくまでも総摂取カロリーと消費カロリーの収支で決まります。HMBはこの基本の計算式には影響しません。Bideshki 2025が示したとおり、脂肪量と体重そのものに対する直接効果は確認されていないからです。

落とし穴2|プロテインの代わりだと思ってしまう

以前、「HMBを飲み始めたのでプロテインはやめていいですか」と質問してきたクライアントがいました。答えは明確に「ノー」です。HMBはロイシンというアミノ酸が代謝されてできる物質で、1日に体内で生成される量も限られています。体を作る材料そのものであるタンパク質の役割を、HMBが肩代わりすることはありません。プロテインを残したうえで、減量期に筋量を守る保険として追加する。順番が逆だと効果も副作用リスクの考え方も狂います。

落とし穴3|短期で判断してしまう

HMBの効果は1〜2週間では体感しづらいことが多いです。研究でも4週間〜12週間の評価が主流で、短期の「飲んですぐ変わるかどうか」で判断するとほぼ確実にがっかりします。減量中の筋量を守るという静かな効果なので、数値(重量・体組成)で評価する視点を持つのが現実的です。

よくある質問

Q. HMBだけ飲んで運動しなかったら痩せますか?

痩せません。HMBは脂肪を直接減らす成分ではなく、筋量を守る補助成分です。運動もカロリー管理もしない場合、体重や体脂肪が変化する根拠は研究上ありません。ダイエットの主役はあくまでも食事と運動で、HMBはその土台の上にのみ機能する「保険」だと考えてください。

Q. 女性が飲むと筋肉がついてゴツくなりませんか?

その心配はほぼ不要です。Tinsley 2019やPanton 2000をはじめ、女性対象の試験で「見た目が筋肉質になった」と報告されるような変化は起きていません。むしろ本記事の主題どおり、女性にとってのHMBは減量で落ちる筋量の維持と、中高年のサルコペニア予防が主な役割です。筋肥大目的で飲むものではない、と整理するのがエビデンスに忠実です。

Q. プロテインを飲んでいればHMBは要りませんか?

条件によります。タンパク質を体重1kgあたり1.6g以上しっかり摂れていて、減量幅も穏やかであれば、HMBの追加効果は出にくいというのがHolland 2022のまとめ分析の示唆です。逆に、減量末期などで食事量が落ちてタンパク質が1.5g/kg前後まで落ちてしまう局面では、追加する意味が出てきます。自分の食事状況で判断してください。

Q. HMBで何週間くらいで効果が出ますか?

4週間以降から徐々に立ち上がってくるのが目安です。研究でも4週間〜12週間の評価が主流で、短期での体感は難しいと考えてください。期間別にどの指標がどう動くかを時系列でまとめたのが HMBを飲み続けた結果|1週間〜1年で何が起きるか時系列で正直に解説 なので、減量期間に合わせて摂取期間を設計したい方はあわせてご覧ください。

Q. 副作用は大丈夫ですか?

1日3g程度の一般的な用量では、これまでの研究で重大な副作用は報告されていません。ただし持病をお持ちの方や薬剤を服用中の方、妊娠中・授乳中の方、18歳未満の方は摂取前に必ず主治医にご相談ください。

まとめ

  • HMBは「痩せる成分」ではない:Bideshki 2025で脂肪量と体重そのものに有意な変化なしと結論
  • 正しい位置づけは「痩せるときに筋肉を守る補助成分」:筋量・筋力・除脂肪体重の維持が主な役割
  • 効きやすい条件は明確:タンパク質1.6g/kg未満、減量中、高齢者、オーバーリーチ期
  • 効きにくい条件も明確:熟練トレーニー、競技アスリート、脂肪そのものを減らしたい目的
  • 女性の主役は筋肥大ではなく減量期の筋量維持とリバウンド抑制:Tinsley 2019は加算効果を否定、Rondanelli 2021は配合製品で筋量維持を示唆(介護・入院・サルコペニア文脈は HMBは高齢者の筋肉に効く?寝たきり・サルコペニア対策を研究で解説
  • 用量は1日3g・分割摂取・ローディング不要:土台のタンパク質確保が先
  • 過信しないことが最重要:カロリー管理とタンパク質の土台なしでは機能しない
  • 全体像を俯瞰するには:効果・飲み方・副作用・選び方・属性別の使い分けを9つのテーマで総まとめした HMBとは?効果の条件と選び方を最新エビデンスと現場視点で総まとめ【保存版】 で、本記事の位置づけも見えてくる

HMBの評価が揺れてきた背景には、かつての誇大広告の影響と、「増やす」「痩せる」「引き締める」といった勇ましい言葉が一人歩きしてきた歴史があります。研究結果を丁寧に並べると、見えてくる姿は地味で、でも減量末期には静かに筋量を守る補助成分です。この正しい期待値で使えば、ダイエットの質を底上げする一手になります。

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参考文献

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